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オタク今昔物語

TPPに振り回される 日本のオタク文化

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 2008年3月に、角川の広告配信事業をおこなう角川デジックスの福田正社長のおこなった発言には驚かされた。

きれいな映像で見たい人は,ちゃんとDVDを買いますよ。YouTubeで見るのは放送を見忘れちゃったとか,試しに見てみたいとか,そういう人なんです。映像だけじゃなくてイラストとかキャラクター・グッズだって世界で売れる可能性がある。今の状況はそういう可能性を捨てているようなものですよね
好意を持っていてわざわざ宣伝してくれる。そんなファンをないがしろにして著作違反だとやっていたら、ファンなんかいなくなります

 当時はコピーガードCDやら動画の違法投稿禁止、ファイル共有(P2Pなど)ソフトユーザーの摘発と、世間の流れは規制へと向かっていた。そんな中での角川の違法アップロードを商機とした発言は「さすがはカドカワ」と賞賛された。

 しかし2次創作をするファンはないがしろにしたほうが、企業利益につながるという判断なのか。同人から角川に見出され出版した作者もおおいため囲い込みたいということか。

 なんにしても、仕事でもないのに出版社に監視されながら2次創作したいと思う人がどれだけいるというのか。新たに立ち上げられた小説投稿サイトカクヨム、その結果には興味がつきない。


(取材/文=三吉タンゴ オタクなフリーライター。)