>  > 老後のための貯金9300万円を奪われた老夫婦の話を聞いても胸が傷まないかい?
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

老後のための貯金9300万円を奪われた老夫婦の話を聞いても胸が傷まないかい?

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茨城県県潮来市在住の無職の男性(72)が振り込め詐欺の被害に遭い、約1000回、総額約9300万円も犯人の口座へ振り込んでいたことがわかりました。男性が茨城県警行方署に「お金が払えなくなってしまった」と相談したことで犯行が発覚しました。同署によれば2014年9月、男性のパソコンに情報提供会社の社員を名乗る男から「ロト6の当たり数字が分かる」というメールが届き、情報料として約2600万円を振り込んでしまったのを手始めに、ほぼ毎日、数万から数100万円を振り込んでいました。男性は妻と2人暮らしですが、妻は被害に気づいていませんでした。


年寄りを騙した金で喰うメシはうまいかい?


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写真はイメージです

 お気の毒である、人生の大先輩にこのような言い方はいささか失礼ではあるが、叶うならば、せめて三度目辺りで警察に相談行って欲しかった。

 被害者にあわれた御老人の奥さんは、この被害に気がついていないというではないか。この事実を知っても、詐欺犯たちは、心が痛まないのだろうか。何も感じないのだろうか。

 生きていくということは、綺麗ごとだけで片付けられない部分もあるだろう。だけど、何のしがらみもない人の老後の預貯金を毟りとって、胸はつまらないのか。

 心配ない老後の生活を送るために、何十年と働きに働いて蓄えた預貯金なのだぞ。それを真っ暗闇に突き落とすようなことをよくできるものである。

 そうやって手に入れたお金で平気でいられる、その神経がわからない。いつか罰があたるだろう。願わくば、詐欺犯たちが一日でも早く捕まり、少しでも騙された御老人にお金がかえってくることを祈るばかりだ。

 このロト6攻略法詐欺であるが、一時期、年配者の方たちをターゲットに蔓延したのは事実である。

 私が知り合いに聞いた手口は、まず今回のように、ターゲットにする相手に情報提供会社などを名乗り電話をかける。そして感触良さげな相手には、信じこませるために、「特別に」などと言いながら、翌日発表のロト6の当選番号を教える。もちろんデタラメである。

 それから、翌日。

 当てずっぽうで口にした当選番号を印刷した新聞を投函しておき、またもや、ターゲットに電話をかけ、新聞に目を通させる。すると、大概はひっくり返るような声をあげてくるのだという。

 そりゃそうだろう。被害者の方からすれば、昨日聞いた当選番号が当たっているのだから。

 そこから、一気に畳み掛けていく訳なのだが、充分なインパクトを与えている分、騙されやすいらしい。

 胸クソ悪い話である。そういう能力があるのなら、何故それを表の社会で生かさん、とも思う。

 そりゃ、一発で突拍子のないような多額のお金は望めないが、胸を張って生きていけるぞ。

 良心の欠片もないヤツに何を言っても通じないかもしれないが、手に入れたお金の分だけ、被害者の方々が途方に暮れているという重たい事実を逮捕後に、当局はコンコンと教えてやって欲しい。なんなら身体で教えてやっても良いのではないか




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。