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工藤明男コラム

暴力団組員を雇った企業に最高70万円を給付すると決定した福岡県に工藤明男が提言

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福岡県では、暴力団を離れた方の就労を支援するため、元組員を雇った企業に最高約70万円の奨励金を給付する制度をこの4月から始めることに決定しました。さらに、雇用後にトラブルが起きた場合は、損害の状況に応じ、最高200万円の見舞金を支給するともしています。


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wikipedia「小倉北区」(リンク

 企業が暴力団の離脱者を雇用しやすいための制度などといってますが、これ明らかに工藤會に対してでしょう?

 雇用中、企業が何らかのトラブルに巻き込まれた時は、見舞金として最大200万円まで支払うっていうところなんかも、あからさまに工藤會を想定してる気がします。

 あとは、この制度を逆手に取る人たちも必ず出てくると思うので、その対策を考えておいてほしいですね。雇用で70万円、被害を受けたふりを装おって200万円の計270万円ですよ。それが3人なら1000万弱。倒産寸前だったとしても一気に盛り返せるじゃないですか。ダミー会社なんかも続々、出てきそうな気がするんですが......。

 何度も書いていますが、僕はあんまりそちらの世界には知識も興味もないんですが、工藤會という名前は東京にいてもよく耳にしていました。

 本などによれば、ものすごい武闘派だと書かれていますが、実はビジネスセンスの豊かな方も多いんじゃないのかな、という印象です。

 東京で仕事なさってる方も少なくないし、オレオレ詐欺の原型になった090金融を発明したのも、工藤會の方だという噂を聞いたこともあります。

 でも、九州の友人に聞くと、半端じゃないくらい武闘派だそうですね。

 なんでも、警察官に捕まっても、事件のことどころか自分の名前すら言ってはいけないという掟があったらしく、それが末端の組員まで徹底されていたとか。

 とにかく反骨心というか、反権力の意識が旺盛な組織であると耳にしたことがあります。

 そんな工藤會に学べ!と思ったのかどうかはわかりませんが、六代目体制が発足されてから山口組でも、同じルールを導入したらしいです(今は分裂騒動の影響で、そこまで厳密に守っていないそうですが)。

 たとえば、逮捕されてすぐにおこなわれる一回目の取り調べでは、認否を明らかにしてはいけない、という通達が出たらしいです。

 その話を教えてくれた人は「自分が悪いことをやって捕まった時の取り調べで『黙秘しろ』っていうのはわからんでもないけど、やってもないことでデッチ上げ逮捕された時くらいは、最初から、『無実だ!』くらい言ったっていいよなあ」とぼやいていました。これも名古屋体制が生み出した、ひとつの産物なんでしょうか。

 確かに、組の上のほうの人と弁護士が協議してから供述をはじめたほうが良い面もあるでしょうが、やっぱりケースバイケースじゃないんでしょうか。

 だって、過去の抗争の時には、「私がやりました。組とは一切関係ありません」で通した人たちがいた訳なんですから、そこをいちいち名古屋にお伺いを立ててからじゃないといけない、となったら、堅苦しくてしょうがない気もするんですよね。

 ともあれ、福岡県に話を戻しますが、就労制度をやるのであれば、全国で一斉に施行しないと、不平等感が生まれるような気もするのですが、どうなんでしょうか。

 (文=工藤明男)


【工藤 明男 (くどう あきお) プロフィール】
東京都生まれ。作家。杉並区出身の関東連合元リーダー。IT・芸能の分野で活躍。経済界のみならず政界にも幅広い人脈をもっており、現在は複数の企業の筆頭株主として、主に投資と企業コンサルタントの仕事を行なっている。警察当局から関東連合の資金源と目されてきた。表舞台に顔を出したことはない。