さいわいにも流血の事態が回避されたが

wikipedia「久留米市」より(リンク)
昨年10月、六代目山口組が九州四社会(工藤會、道仁会、太州会、熊本會 順不同)と決別したという話はメディアでも大きく取り上げられましたが、それ以前に六代目山口組では、前兆のような動きがあったという噂をききました。
それは、大事な義理事を直前に控えた九州四社会の有力団体が直接、六代目山口組に案内を出す前に、九州の六代目山口組系組織に筋を通すために挨拶に向かおうとしたところ、その気持ちを無下にしようとした行為があったらしいのです。
僕の九州の知人ですら、「あの行動は理解できない」と首をひねっていたほどです。
その後、六代目山口組と九州四社会は決別してしまうのですが、その際にも、不穏な状況があったと聞きました。
それは六代目山口組は持参した"じゃがいも"を手土産として渡しながら、付き合いの凍結を口にした、という噂です。僕が直接見たわけではありませんので真偽の程はわかりませんが、そういう噂が立っているのだけは事実のようです。
そうでなくとも、じゃがいもの手土産は昔の山道抗争(1986~1987年)の際にも山口組より送られ、「我々は芋ではない」と激怒されたといういわくつきのものだそうで、このことにも知人は首をひねっていました。
さいわい九州四社会が大人の対応をとったことで、「すべての縁戚関係を解消する」というところで話はおさまったとのことですが、場合によっては六代目山口組と九州四社会の抗争が生まれてもおかしくなかったと聞きました。
何度も言いますが、あくまで、僕が聞いただけの話です。もちろん違った見方をしている人も多くいるということも付け加えておきます。
(文=工藤明男)
【工藤 明男 (くどう あきお) プロフィール】
東京都生まれ。作家。杉並区出身の関東連合元リーダー。IT・芸能の分野で活躍。経済界のみならず政界にも幅広い人脈をもっており、現在は複数の企業の筆頭株主として、主に投資と企業コンサルタントの仕事を行なっている。警察当局から関東連合の資金源と目されてきた。表舞台に顔を出したことはない。