>  > 車のハンドルを握っている限り事故は避けることはできないのだから、大事なことは
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

車のハンドルを握っている限り事故は避けることはできないのだから、大事なことは

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1月16日深夜、千葉県木更津市中島の交差点で「男性が倒れている」と通報があり、警察が駆け付けたところ20代の男性が頭から血を流して倒れているのが見つかりました。現場には車の部品が散乱しており、500メートルほど離れた場所に大破した乗用車(アルファード)が乗り捨てられていました。なお男性は搬送先の病院で死亡、千葉県警では死亡ひき逃げ事件として捜査しています。


すぐに自首すべし


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写真はイメージです

 アルファードを見事に大破させたこの事件。ひき逃げや飲酒運転による処罰をどれだけ強化したところで、ひき逃げによる死亡事件はあとをたたない。いや、逆に強化すればするだけ、現場から逃走するひき逃げ犯が増えているような気がしないでもない。

 車のハンドルを握る者すべてに言えることであるが、どれだけ安全運転を心がけ注意を払っていても、不運による事故は誰にでも起こり得る。そんな場面に遭遇したときにどういう行動に出るかで、後の人生は大きく変わってしまうのだ。

 かりに酒など入っていた場合、かなりの確率で「逃げたい」という衝動に駆られてしまうだろう。だがそれは、あらためていうまでもなく、自己の保身のみを考えた行為だと言わざるをえない。どういう事故であったとしても、まず考えなければならないのが、被害者の安否である。

 購入したばかりの新車であったとしても、そんなもの二の次である。

 事故というのは、ほぼ突発的にやってくる。そして人間は、突発的にやってくる予想外のハプニングに弱い。気持ちが動転してしまうのもわからないこともない。運転席のドアを開け、被害者の安否を確かめることに恐怖も伴うだろう。

 だけど、降りなければならない。そして、救急車を呼び、知りうる限りの応急救護をおこなう義務がある。

 知り合いの元ヤクザも人身事故を起こしてしまったが、逃げずに車から飛び降り、すぐさま救急車を呼んだことで被害者の方は、どうにか一命を取り留めた。

 もちろん、その元ヤクザは逮捕されてしまったが、もし逃げた後、被害者の方が命を落としてしまったら、後悔はもっと深いものになったはずだ。

 道具(ピストル)と同じで、人身事故は警察も全力でどこまでも追いかけくる。今、容疑者に出来ることは、身を潜め恐怖におののくことなどではなく、一日でも早く警察に出頭することであろう。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。