>  > 36歳の女は駅ホームから会社員を突き落とした時どんな表情を浮かべていたのか
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

36歳の女は駅ホームから会社員を突き落とした時どんな表情を浮かべていたのか

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JR品川駅のホームですれ違いざま乗客の男性(36)にひじ打ちし、 線路に突き落として右足を脱臼させたという疑いで三浦春香容疑者(34)が逮捕されました。幸い駅員が非常ボタンを押して電車を止めたため、男性の命に別状ありませんでした。警視庁の調べでは、三浦容疑者は男性と面識はなく、 「突き落とそうとしたわけではなく、肩がぶつかっただけ」と容疑を否認しています。


いちばんのヒーローは駅員さんである


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写真はイメージです

 このニュースを耳にし、思わず中島みゆきさんの『ファイト!』という歌の「ころがり落ちた子供と つきとばした女のうす笑い」という一節を思い浮かべてしまったのは、私だけであろうか。

 それにしても、ホームで肘打ちか。だから日頃から言っとるではないか、駅員さんが「白線の内側までお下がりください!」と。あのアナウンスは、三浦容疑者のように、いきなし肘鉄を入れてくるエルボー魔に注意しなさいと、わざわざマイク放送してくれているのだから、ちゃんという事をきかないと......。

 しかし、いくら不意打ちであったとはいえ、失礼ながら、相手は女である。脱臼させられるとは、少しばかし情けなくないか。それとも三浦は腕に心得があったのであろうか。

 この事件の争点は、言うまでもなく「故意か、故意でないか」であろうが、防犯カメラの鑑定結果、故意の線が濃厚なのだろう。故意でないというのであれば、三浦も「急いでいて肩があたっただけ」というのではなく、「急いでいて肘があたっちゃった、てへ」が適切じゃなかろうか。

 そして、肘鉄と脱臼の影に隠れて見落とされているが、決して見落としてはいけない事実がこの事件にはある。

 それは、駅員さんの活躍である。

 もし、この駅員さんが非常ベルを押していなければ、男性も脱臼どころでは済んでいない。三浦に対しての尋問も生易しいものじゃなかったであろう。容疑も殺人だった可能性もある。

 事件当時、JR品川駅は通勤ラッシュにあったという。そこでよく、見落とすことなく非常ベルを押し、最悪の事態を防ぐことができたものである。

 メディアも、肘鉄や脱臼のことばかりとりあげず、少しくらいはこの駅員さんのことを褒めてやっては良いのではないか。じゃないと、今度から非常ベルを押してくれないかもしれないぞ......って、そんなわけないか。

 少なくとも私だけは駅員さんの活躍に、心からの拍手を送りたいと思う。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。