ビーエックスマニアの聖地が尼崎に誕生!!

HONDA CBX400F。1980年代前半に生産、販売されたロードスポーツモデルのバイクである。
この30年も前に製造されたバイクが、現在の若者も魅了し、高い人気を誇っていると言ったら、信じられるだろうか。
たとえば、2012年9月6日の読売新聞には、こんなタイトルの記事が掲載されている。
『盗難保険入れないバイク......30年前に生産を終了したホンダのオートバイCBX400F』
────1984年に生産を終了したCBX400F。生産当時の販売価格48万円が、現在では程度のよいもので150万円前後。しかもオーナーが盗難に遭う割合は一般車種の約3倍で、損保会社は、この車種についての盗難保険契約を拒否している────そんな内容の記事なのである。この記事を読み「そんなオーバーな」と思われる方は論より証拠、手元のパソコンで中古バイク検索サイト(たとえばgoobike)などにアクセスし、ためしに検索窓に「CBX400F」と打ち込んで見てほしい。100万円、200万円越えのCBX400Fの写真がゴロゴロと大量に出てくるはずである。
そんな困難の入手な人気バイクCBX400Fを専門に扱う、珍しいバイクショップが関西にオープンしたという噂をききつけ、R-ZONE取材班はさっそく現地に飛んだ。
そのショップの名は「NGUAuto」。製造中止で数が減る一方のCBX400Fを一台でも多く整備し、再び元気な姿で公道へ送り出そうという熱い情熱を持ったスタッフたちが立ち上げたショップなのだという。それはNever Give Upの頭文字を取った、NGUという店名からもその熱意が伝わってくるようだ。

NGU Autoのファクトリー(工場)に足を一歩踏み入れたR-ZONE取材班は、目の前に広がる信じがたい光景に、息を飲んだ。そこには所狭しと、ピッカピカのCBX400Fが並んでいたのである。
たとえば、このCBXなど、見る人が見たら卒倒してしまうかもしれない。

CBX400F「木山スペシャル」 お客さんからの「500万円で譲ってくれ」という申し出も断ったのだとか
これは1983年、鈴鹿サーキットに散った伝説のライダー木山賢悟さんのバイクを塗装した方を探し出し、当時と寸分違わずペイントしてもらったという「木山スペシャル」なのである。もちろん部品もすべて当時のものが使われており、なかには値段がつけられないものもあるという。バイク雑誌の表紙を何回も飾ったことがあるというのも納得の一台だろう。

そのほかにも工場内にはCBXが多数置かれているのだが、驚いたのは一台として似たようなものがないこと! 一台一台が、実に個性のあるバイクなのである。こんな光景は、まずほかのショップでは見ることができないだろう。
もちろんNGU Autoは、販売だけでなく修理やタイヤ交換なども行なっている。とくに年代物のBEETなど、レアなパーツも数多く取り扱っているので、これからCBXの購入を考えている方だけでなく、すでにCBXに乗っているオーナーも、一度は訪ねておきたいショップであろう。近隣の方はもちろん、関東のCBXファンも関西ツーリングの際には、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがだろうか。

NGU Auto
兵庫県 尼崎市水堂町2-40-28
06-6409-4379
NGU Auto公式サイト http://ngu-auto.com/
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