>  > デヴィッド・ボウイの後追い自殺をしようとした?札幌の無職の男(25)を待ち受ける運命
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

デヴィッド・ボウイの後追い自殺をしようとした?札幌の無職の男(25)を待ち受ける運命

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札幌・中央署は11日、公道で許可なくカッターナイフを所持していたとして、札幌市中央区の無職の男(25)を現行犯逮捕しました。男は逮捕される前、現場近くの会社に侵入し、カッターナイフを握りしめて泣き叫んでいたということです。警察の調べに対し男は「デヴィッド・ボウイさんが亡くなったのがショックで自殺しようと思った。どうせ自殺するなら人前でやろうと思った」と供述しているということです。


留置所で24時間集中監視されるぞ


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wikipediaデヴィッド・ボウイより引用(リンク

 この若者。デヴィッド・ボウイさんのことが大好きだったのであろう。好きで好きでたまらなかったのであろう。その訃報に触れ、ファンとして途方もないやり切れなさに包まれてしまったのかもしれない。

 受けたショックが自身の容量をはるかに超えてしまい、死を選ぶ選択肢を望んだのかもしれないが、それならばだ。どうして「どうせ自殺するなら人前で」となる?。

 どうして、人前で死を叫ぶ?

 デヴィッド・ボウイさんは、人前で歌い、演じることで、世に多大なる影響を与えてきた方である。その功績は、後世まで伝えられていくであろう。

 だが、「死ぬ死ぬ死ぬ!!!」と泣き叫びながらカッターナイフ振り回したところで、誰の心をうてるというのだ。

 ファンなのは分かる。ファン過ぎたのも理解できなくもない。だけど、「どうせ自殺するなら人前で」という発想がどこまでいっても、私には愉快犯のようにしか思えてならない。

 それで、人様に迷惑をかけるだけかけたこの若者は、結果、死にきれず、銃刀法違反容疑であえなく御用。なんじゃそれ、である。

 知らぬであろうが、こういう自殺をほのめかす供述を口にした容疑者が逮捕された場合、留置場の対応も変わる

 間違っても、「死ぬなんて言わずに頑張ろうよ!」なんて優しくしてくれるわけではない。24時間つきっきりで職員が房の前につくか、カメラ付きの房に放り込まれ24時間体制で監視され続けるのである。

 ただでさえ、プライベートをほぼ剥奪されているというのに、すべてを剥奪されてみろ。思いのほか、嫌なものであるぞ。

 実際、私も二種独房というところで、半年間、監視され続けられた事がある(もっとも、私の場合、死ぬなんて口にしていない。ただの不良囚だったからである)

 消灯になっても、電気は煌々と光ったままで、薄闇にすらしてくれない。

 貸与されていた小机も取り上げられ、段ボール箱のような物を入れられていた(言うことをきかないからである)

 私の話はさておき、銃刀法違反容疑といってもカッターナイフだ。周囲に迷惑をかけただけで、誰もケガをしていないらしいので、勾留されるのもそう長くはならないだろう。

 そこで少しばかり頭を冷やし、心から哀しいというのであれば、その想いを真摯に受け止め、自分は自分の現実を生きていくべきではないだろうか。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。