「THE OUTSIDER 大田区総合体育館 SPECIAL」(12月13日)熱戦リポートの第3弾は、今大会で引退となる麦わらのユウタによる一戦や、前田日明代表が「逸材」と太鼓判を押す朝倉未来(朝倉兄弟・兄)が挑むタイトルマッチの模様等をお送りする。言うまでもないが、試合順が後になるほど人気者の試合は増えていき、自ずと試合レベルも上がっていく。改めて振り返ると、やはり今回は注目の大会であった。(取材/文=寺西ジャジューカ)
第21試合福岡相良のパウンドファイター田上健太vs.ヨコハマメタルシティ陵辱キング土橋政春
セコンド陣がつくるM男奴隷3人神輿に乗って入場した土橋政春。R-ZONEでもインタビューを敢行した、注目の柔術戦士である。
序盤、土橋がテイクダウンに成功するも、グランドでは一進一退に。その後、スタンドになると、流れの中で田上の放った一撃がいいところに入り、土橋はダウン。
しかし、土橋がまたしてもテイクダウンを奪い、バックをとったり首をとったり、明らかに"知っている"動きを披露してみせる。想像以上の柔術テクニシャンだ。上から相手の脇腹に入れるパンチも的確。田上の脚を抑えつつ、上半身を狙いに行くサマは技の品評会のよう。
2Rに入ると、田上が得意の打撃で攻め込む。しかし、いつしかグランドに引きずり込まれ、最後は腕ひしぎ逆十字固で土橋がキッチリ一本勝ち! 終始、マジカルな試合展開を見せ付けられた印象だ。
●田上健太(2R 0:42 腕ひしぎ十字固め)土橋政春◯
第22試合コンクリートジャングルのギャルファイター塚本波彩vs.ロイヤルスプレンダー華麗DATE
ここからは、女子アウトサイダーの試合が3連続で続く。
試合が始まり、勝ち気な塚本が膝を入れていくが、対する華麗は塚本のアゴにパンチを入れて主導権を奪取。グランドでも華麗がバックから首を狙い続け、有利な体勢をキープ。塚本もスイープを成功させ怒涛のパウンドを繰り出したが、華麗はその腕を掴んで腕十字狙いに入ってみせた。
2Rが始まると、いきなり殴り合い・蹴り合いの展開に。試合を優位に進める華麗は、塚本を首相撲に捉えて振り回す。闘争本能から塚本もいいパンチを当てるのだが、次第にスタミナを消耗していき、華麗が優勢を保ったまま試合は終了した。
●塚本波彩(判定 0―3)華麗 DATE◯