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誰が為の競技場か。難航する新国立競技場をめぐる利権問題

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国立競技場建設はいつできるのか

 難航している新国立競技場建設計画。
 第1案は総工費と工期の問題から転覆。先頃、新国立競技場の第2デザイン案(A案B案)が公表された。

 A案は「木と緑のスタジアム」をテーマに、大成建設が中心となって考案された。


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 外観はひさしと柱が格子状に交わり、屋根に大量の木材を使用する。収容人数は6万8千人。建築面積は7万2406㎡。地上5階地下2階で全高49.2mとなる。予定総工費は約1490億円。 デザイン的には常識的で普遍的なデザインで、どこから見ても競技スタジアムである事が一目瞭然でよく分かる親しみ易さがある。


 B案は竹中工務店・清水建設・大林組が中心となって「純木製の列柱に浮かぶ白磁のスタジアム」をテーマとして考案された。


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 収容人数はA案と同じで6万8千人。建築面積は6万6203㎡。地上3階地下2階で全高54.3m。総工費は約1497億円。
 外観のデザインは、やや前衛的ではあるが、72本の純木製の大柱がまるで神社の様な雰囲気を醸し出す。近年、日本国内のあちこちで老朽化対策によって改築された神社の柱は鉄製やコンクリート製も多い中、新国立競技場は神社でもないのに、神社の雰囲気作りの為に純木製を使用して総工費1497億円を叩き出す。ちなみに、東京都内の都市状況から言って、新国立競技場は、有事災事の避難場所になりうる機能も兼ね備えていなければならない筈だが、72本もの純木柱を使用した場合、第二次火災等の追火原料をふんだんに備えた残念な施設という解釈になってもしょうがないのではないだろうか。この点については屋根に大量の木材を使用するA案も同様ではないだろうか。