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元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

痴漢を認めれば罰金刑で済ませてアゲル♥ともちかけたエリート女性検事の行く末は

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東京地検に在籍する女性の検事が、痴漢容疑などで取り調べていた容疑者に対し「犯行を認めれば略式起訴(罰金刑)にとどめる」などと持ちかけていたことが弁護士からの苦情で発覚しました。女性検事はすでに依願退職しています。


女性(検事)からの甘い誘惑!?


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写真はイメージです

 あくまで、私の見解としての意見なのであるが、そこまで大騒ぎしなければならない発言か?

 仮に容疑者が潔白で濡れ衣というのであれば、「ふざけたことを言うんじゃない! 私はチカンなんてハレンチなことするかっ! ばかもんっ!」と、怒鳴りつければ良いだけの話で、恨むべきは、逮捕した警察や勘違いした加害者ではないのか。

 これをだ、甘い言葉で誘惑し、認めさせておいた上で、「へっへへへへ、ついに白状しやがったな、このスケベ野郎め! 罰金なんかにしてやんないもんね~だ」と前言をひっくり返したのであれば、問題も問題、大問題であるが、そうじゃないのだろう。

 検事の言葉を参考に、あとは自身をかえりみて本人がどうするか決めればよいだけで、「不適切な利益誘導」というよりもむしろ検事の親切心と受け取れなくもない気がしてしまう。

 他にもこの女性検事は、弁護人の解任を持ち掛けたケースもあったというが、これも本人を思っての人間味ある言葉かもしれんではないか。

 私など、検事から「あの弁護士、ごっちゃごっちゃうるさいのっ~。あんなんアカンど。変えたほうがええんちゃうか?」と、もっとストレートな物言いで言われたことがあるが、誰も騒いじゃくれなかったぞ。

 肝心なのは、検事の言葉ではない。容疑者という立場に立たされた人の気持ちだろう。

 弁護士が頼りないと思えば解任すれば良いし、逆に頼もしいと思うのであれば解任しなければ良い。認めずに徹底的に戦う腹づもりなら、徹底的にやれば良いだけの話だ。

 そもそも、女性検事の発言で、問題となっている趣旨(痴漢行為)がすり変わってしまっていないか。実際のところ痴漢はしたのか、それともしなかったのか?

 東京地検の次席検事にしても、この女性検事の依願退職について、「個別の検事の退職理由はお答えできない」と言っているが、なんじゃそれ、である。

 どう見ても、世間を騒がせたから辞めさせたんだろう。だったら、そう言えば良いではないか。

 そんなことすら、言えないのなら、何も言うべきではない。空々しく聞こえて、逆に嫌な気にしかさせられない。




 勘違いされては困るのだが、私はこの女性検事を庇護しているわけではない。検事なんて大嫌いである

 たが、同じ言葉で私の場合、助かったケースがあったので、違和感を感じずにはおれないのだ。私は、検事がこう言ってくれなければ起訴され、確実に懲役へとやられていたであろうことがある。もっとも、私のケースは自業自得なだけであるのだが────。

 ちょっと、ケースは違うかもしれないが、今回の事件と照らし合わせて、私の話をお聞き願いたい。




 ある事件でパクられてしまった私は、否認を貫き通していた。

 調書を巻かせず(取らせず)、一切を「そんな法律など聞いたこともない」で押し通していた。

 検事調べでも、私の自論?を1時間くらい展開し、担当検事を呆れさせていた。とことん呆れさせて、不起訴を勝ち取ってやるつもりでいた。

 だが、検事調べの後で警察署に戻り、刑事から言われた一言で、事態は急展。「認めます! 認めます! 認めますともっ! それで頼んますっ!」となってしまったのだ。

 それは、刑事にこう言われたたからだ。

「検事がゆうとったど。素直に認めたら罰金にしたるのにもったいないな~ってな」

 この一言が私には助け舟となったのだった。ま、私の場合は、身に覚えアリアリだったので、今回の痴漢容疑の方とは違うかもしれないが......。

 似たような言葉でも、受け手の立場によってまったく逆の意味に聞こえてしまうとは。日本語とは実に恐ろしい言葉である。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。