アメリカ大統領選挙にヤバい奴出現
徐々に盛り上がりを見せているアメリカ大統領選挙だが、日本のマック赤坂を遥かに上回る強烈な候補が出馬し一部で熱狂的に盛り上がっていることをご存知だろうか。
彼の名はヴァーミン・ラブ・サプリーム(Vermin Love Supreme)。
ヴァーミン・ラブ・サプリーム=害虫は最高権威を愛する、の意である。何だそりゃ(笑)。
まずは彼の強烈なヴィジュアルからご覧いただこう。彼が「本気」だということがわかるはずだ。

彼の公約は
「全ての国民に1頭のポニーを与える。また、過去にタイムスリップしISISを撃滅する」
との事。
ポニーに関してはまだ理解できる。ISIS対策もまだ理解出来る。問題は過去にタイムスリップ!?
誰でも知っていることだが、時間は過去から未来へと流れる。太陽が東から昇って西に沈むように、そして水が高い所から低い所に流れるように、時間の流れも過去から未来である。過去にタイムスリップするならその技術から説明してほしいものだが、彼がかぶっている黒いコック風の帽子が長靴だと分かった瞬間に、我々はタイムスリップに関する説明は諦めなければならないだろう。
そもそもタイムスリップ出来るのなら、ISISなんかよりももっと根が深いイスラエルとパレスチナの問題を解決すべく、旧約聖書の時代にまで遡ればいいし、原爆投下やチェルノブイリ事故なども防ぐ事が出来るのでは?
こういった突っ込みどころ満載なのも、サプリーム候補の愛らしいキャラクターの魅力の一つだろう。討論会では対立候補に小麦粉のような白い粉をまきちらして、「魔法」をかけたりするなど、子供たちには大人気で間違いない。どこかラブ・アンド・ピースが根底にあって、キャラクターも憎めない。

なにかアシッドな成分でも入っているのだろうか?

と思えば、突然乳首アピール!「俺をBANできるのか?」と!?

選挙演説じゃなかったら「なんか変なもん食ってますね?」と職質必至。

長靴以外もかぶってます。
このようなキャラが公共の場に出ても非難されないのはアメリカが「自由の国」だからなのは周知の通り。合衆国憲法で最も保証されている権利は「自由」であり、サプリーム候補のような存在を「あんなのは良くない」と否定すれば、批判した市民の社会的信用度が下がってしまうのがアメリカであり、逆に「世の中、色んな人がいるから、こういう人がいてもいいんじゃない?」と認めないと社会人として信用されない、というのが合衆国の社会通念なのである。う~ん、いいような、ダメなような...。