>  > 日韓芸能界震撼!? 「JYJ法」で変わるもの、変わらないもの

日韓芸能界震撼!? 「JYJ法」で変わるもの、変わらないもの

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自律的な日本芸能〝村〟



翻って、ここ日本。
韓国に比べると、芸能界では自律的なシステムが作動している。

周防さんやジャニーさんを頂点にした村社会。互いが顔見知りで、不義理をすれば村八分にあい、あいさつがなければ、ハブられる。典型的な村社会ゆえ、適正な競争システムなど働かない。

村長さんに反旗を翻した人は、メインストリームではないものの、自分の居場所を見つけ、やりくりをする。予定調和な展開も含め、それはそれで回り、市井の人もそれなりに楽しんできた。

ジャニーさんに媚を売らない男性アイドルも、その気概ゆえにファンをそこそこ獲得するし、すべてが日本の風土にあっていたのかもしれない。仮に国家の介入なんて事態になれば、それなりに楽しんできたファンが興ざめするだけだ。

日本に参入しようとするK-POPアイドルも同様だった。芸能村の村長に筋を通さなければ、日本での成功はなかった。

売れないアイドルも村長がいて好都合だった。日本での活動が上手く立ち行かないのはジャニーズのせいと勝手に解釈できたからだ。ジャニーズがその存在すらチェックしておらず、妨害などなんらないのに、ジャニーズの圧力のせいにしてしまえば、自分を誤魔化し、慰めることができる。

このように日本ではそれなりに回ってきた芸能社会を法律で律しようなんてことにはならない。対して韓国はその実効性はともかく、日本と対をなした。



でも、JYJの3人がお勤めを終えて、歌謡界に復帰するころには、活きのいい歌手に溢れ、彼らが歌番組に出る余地はない。

JYJ法と呼ばれても、彼らが恩恵をこうむることはない。彼らに続いて、SMに楯ついた若手には嬉しい法律だが、その実効性はいかに。

例えいかに圧力があれど、局のプロデューサーが、「自分の判断で○○を出演させません。○○は自分の番組のコンセプトにはあいません」と言えば、何も変わらない。

また、大手芸能事務所が「○○と同じ番組に出るとなると、うちのタレントはテンションが下がるので、○○が出るなら、うちのタレントが出ません」と番組のためを思って言うことに何か問題があるだろうか? 

結局のところ、JYJ法はザル法にならざるをえず、東方神起分裂騒動の衝撃の大きさを物語るだけにすぎないのだ。法律は出来ても、何も変わらない現実に、除隊後のJYJはただ打ちひしがれるだけだろう。

取材・文 大朋理人