>  > 爆弾インタビュー最終回!!!! 前田日明がプロモーターとして断言!「少年AがOUTSIDER参戦を希望したら? 全然OKです」

プロモーター・前田日明の視点で振り返る「天龍革命」

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──一方、プロレス界では前田さんとお互いを理解し合う天龍さんが引退をされました。引退興行には、前田さんからお花が届けられていましたが。

前田 自分がプロモーターをやってから天龍革命を思い返すと気付くんだけど、あれって器のあるプロモーターがいたから実現できたんですね。もし新日本で天龍さんが同じことをやったら、干されてますよ。だって外人が嫌がるし、外人が嫌がったらプロモーターから「そんな事やるな」とブレーキがかかる。でも天龍さんの場合は、プロモーターのバックアップがあったんですよね。

──ジャイアント馬場さんですか?

前田 そう、馬場さん。なんだかんだ言って、馬場さんは器が大きかったですね。俺が(新日本に)帰ってきた時は、何もやらせてもらえなかったですから。蹴りがどうだとかスープレックスがどうだとか「あれやっちゃダメ、これやっちゃダメ」ってね、羨ましかったよね。


「俺の目から見ても、新日本プロレスの中心はオカダ・カズチカ」

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──その天龍さんの引退試合で相手を務めたのは、オカダ・カズチカ選手でした。前田さんはオカダ選手について「若い奴で天龍さんの引退試合の相手を務められるのはオカダくらいしかいない」とコメントされていましたが、具体的にオカダ選手をどう評価されていらっしゃいますか?

前田 新日本プロレスの観客動員が増えて隆盛になり始めた頃、俺の目から記事を読むと、やっぱり新日本の中心はオカダなんですよ。棚橋じゃないんですよね。

──中邑でもない?

前田 中邑でもない。オカダなんです。

──前田さんは「オカダは他のレスラーとビット数が違う」という表現をされていらっしゃいました。

前田 オカダは伸びしろがあるんですよ。他に伸びしろのある選手もいたんだけど、その伸びしろがなくなっていったんですね。勘違いし始めたんです、プロレスというものを。

 極端なことを言えば、自分たちはプロレスに関して"スタントマンのメロドラマ"を目指してたんですよ。スタントマンは下手したら大怪我するし、命を失います。今のやつは、サーカスですよね。試合における一個一個の動作に、格闘技という部分で整合性が無いんですよ。格闘技と関係ないことをやってるんです。俺らは、どんな動きでも格闘技としての整合性を考えるんですよ。

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──格闘技的に矛盾しない動きというか。

前田 格闘技の延長線上の動き。それを追求しようとしても、自分の中に技術の蓄積とか経験とか実力が無いとできないんですよ。今の奴は、それが無いから。見たままの動きをなぞるんですよね。そのなぞった動きをまたなぞるんで、劣化コピーなんです。クローンですよ、クローン。コピーを重ねていくと、ドンドンぼやけていくでしょ? その延長線上にあるんです。俺らはコピーじゃないんですよ。必ず土台にキャッチだとかフッカーの技術があって、それをわかった上で整合性を求めた試合をしていた。

──前田さんもヨーロッパで、フッカーの役割はしてたんですか?

前田 何回かやったことはありますね。

──今の選手だと、そういうことはできない......?

前田 無理です。

──今、新日本プロレスの道場へ道場破りは来ないのでしょうか。

前田 道場破りに行く必要が無いじゃないですか。俺らの頃は「KING OF SPORTS」って言ってたから。

 そもそも俺が新日本プロレスに入門したのは、当時、名古屋に大塚剛って空手家がいて、その人はプロ空手の団体をやってたんです。その団体にいる奴が、新日本プロレスに挑戦してきたんです。その時、山本(小鉄)さんは「佐山か藤原、どっちかが行け」と言い、2人はそれに対して備えてたんですね。

 あの時の佐山さんは猪木さんの付き人で、深夜にコインランドリーへ行った帰り、公園で練習してる俺の空手の先輩と出くわしたんです。佐山さんが「それ、空手ですか、キックですか?」と先輩に声をかけ、「じゃあ、一緒に練習しましょう」と道場へ来たのがきっかけでした。