>  > 悶絶インタビュー第3弾!!! 裏社会へリクルートされかけた、少年時代の前田日明「俺が若かったら、間違いなくOUTSIDERに出てた!」

今の不良は、俺らの時代より心の傷が深い

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──OUTSIDERの興行へ行くと、選手に対して前田さんが物凄く優しいんですよね。前田さんが若い選手に接する時、山本小鉄さんや藤原喜明さんが自分を指導してくれた姿がふとよぎるのかなと思ったんですが、いかがでしょうか?

前田 自分らの頃はね、言葉よりも先に手が出てきたんです。なんで怒られたか、その原因がわかる時とわからない時があるんですよ(笑)。「殴られたのは自分に原因があるんだろう」と思う時もあれば「なんで殴られたんだ、チキショー!」と恨みを持ったりもして、そうやって教えられてきたんです。今の子は、そういうのは通じないですから。

──あぁ、そうですか。

前田 通じないですよ。

──だから、優しい(笑)。たしかに前田さんの頃と、時代が違いますよね。

前田 あとOUTSIDERを始めて思うのは、みんなとんでもない青春時代を歩いているんですね。俺らの頃は「親がいない」とかの話だったけど、今の子は親がいてもネグレクトだったりする。親がいるのに、子どもが捨てられるんですよ。面倒見てもらえないんですね。だから、人間に対してもっと傷が深いんです。心の傷ね。自分らは「孤児で親がいない」「離婚してどちらかの親がいない」「親が死んだ」、要するに「親がいれば」って考えるじゃないですか。今の子は、親がいてもダメなんです。そういう子たちって、保護しようとする人を一回試すんですね。どこまで受け入れてくれるのか? 子どもがなぜ親にベッタリかって言ったら、いくら反抗しようが、親はいつまでも親でいてくれるじゃないですか。それを求めてるんです。

──OUTSIDERで、前田さんに父性を感じている選手は多いんでしょうか?

前田 俺のことを「親父」って言う奴は、いっぱいいますよ。ただ、ダメなものはダメだと伝えてやるんですけど、それも呼吸みたいなもんで、相手の様子やリズムをよく見て言ってやったりとかね。

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──前田日明が不良たちの呼吸を見て、アドバイスをするという......(笑)。先ほど「不良は保護しようとする人を一度試す」と伺いましたが、選手が一度は前田さんに悪態をつくようなこともあったんですか?

前田 ありますよ、全然ありますよ! 前あったのは、ロシア勢と対抗戦をやった時、ロシア人選手が連戦連勝で、それを見て「打倒、ロシア人!」と意気込み試合に出た選手がいたんだけど、始まったらドロドロのメチャクチャな試合で。その選手に、からかうつもりは無いんだけど「"ロシア人キラー"はわかるけど、今のおまえやったらロシア人の小学生レベルやぞ」って言ったらムスッとして、OUTSIDERに出てこなくなりましたね。でもしばらくしたら出てきて、練習してるようなんですけど。

──しばらくしたらまた出てくるっていうのが、前田さんからしたら可愛いでしょうね(笑)。あと前田さんの若い頃のエピソードで、街で空手の先輩に「路上教習や。あそこにいる奴しばいて来い」と命令されていた話が有名ですけど、もし前田さんの少年時代にOUTSIDERがあったら、先輩から......

前田 絶対、「出ろ!」って言われますよ。負けたらどうなるかわかったもんじゃないってのがありますけどね(笑)。

──それ、夢がありますね。「かつて心斎橋や宗右衛門町にいた前田日明やシーザー武志のような存在がOUTSIDERに出てるんだ」と思うと(笑)。

前田 シーザー武志って言われるんだけど、あの頃に聞いたことないですよ(笑)。