>  > 走行中の東海道線を止めて線路に飛び降り、車掌室に投石した男が怒った理由は
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

走行中の東海道線を止めて線路に飛び降り、車掌室に投石した男が怒った理由は

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JR東海道線でダイヤが乱れた際の車内放送が納得できずに腹を立てた男が、非常用ドアコックを使い線路に飛び降り、車掌室にむけれ石を投げるなどして逮捕されました。現場は東海道線の品川駅と川崎駅の間、帰宅ラッシュの時間帯でした。この事件の影響でJR東海道線と京浜東北線が約40分にわたり運転を見合わせ、4万人余りに影響が出ました。


もちろん一番悪いのは石投げたおっちゃんだが


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写真はイメージです

 仮にだ、約束の時間にギリギリ間に合う電車に飛び乗ったとする。汗をぬぐい、ホッと一息ついていると、その電車がいきなり急停車してしまったとしたら──。

「なんだっ! なんだっ! どうしたのだっ!」と自然なるわな。

 そんな心理状態で、車内のアナウンスが不明瞭であれば、誰だってイライラくるのではないだろうか。

 あてどもない一人旅なら別だろうが、今時そんな人は、あまり多くはないだろう。

 石を放り込まれた車掌には不運としか言いようがないが、はっきりいってやろう。車掌をふくめた駅員たちにも、もっと反省するべき点があるんじゃないのか。

 種々の事情があるにせよ、なんらかの突発的な事情で運行を見合わせることがあるのはいたしかたない。その程度のことはお客さんもブツブツ文句を言いながらも、みんな理解はしている。

 だけど、日頃の、駅員のあの横柄な態度! あれはなんなのだ(私の使う駅だけかもしれないが)。

 百歩譲って、ラッシュ時ならば、色々尋ねてくるお客さんに、事務的というか、適当にあしらった対応をしてしまうのも、まあわからなくはない。だけど、そんな状況でもない場面でも、おおむね高飛車なあの駅員の態度の悪さはなんなのだ。

 皆が皆、そうだとは言わない。親切な駅員さんももちろんいるだろう。だけど、私が接してきた駅員たちの3人に2人は、まるで警察官に道を尋ねているみたいな印象を受けてしまうのは、私の錯覚か。

 日頃そういう態度で接しているからこそ、電車側の不具合が生じた時に、非難ごうごうとなるのではないのだろうか。腹を立てる理由は「遅れてまうやんけっ!」ばかりじゃないと思うぞ。

 私のお世話になっている漫画家の先生も、今回のような場面にでくわされた事がある。内容は割愛するが、その後、警察署になんの落ち度もないのに、8時間も拘束されている。

 誰が聞いたって、悪いのは駅員であり、騒ぎたてたのも駅員たちだ。

 普通は、電車が停車してしまった事を親切かつ、丁寧に説明し、苛立つお客さんたちをなだめるのが、駅員の役目ではないのか。仮にも、人様の命を預かる仕事についているのだぞ。人それぞれの都合や事情も預かっているのだ。

 電車の乗り口をたずねてくるお客さんたちに、あしらうような態度で接するあの態度も、問題視するべきではないだろうか。

 でないと、親切にお客さんに接し職務をこなしている駅員さんたちですら、そういう偏見の目でみられはしないか。

 今回、投石したおっちゃんには、もちろん反省は必要である。だが、何故そういうことが起こってしまったのか、根本的なところからの見直しも必要ではないだろうか。

 アナウンスが不明瞭だったことなんて二の次で、客側にマナーを促すなら、駅員側も襟元をただし直すことも必要ではないのか、と私は思う。駅員という仕事は、不正を取り締まるのが仕事ではないのだ。そこのところを勘違いしてはいかんだろう。

 最近、電車を利用する機会が2度ほどあったので、ついついプリプリしてしまった......。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。