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俺の、最後の獄中絵日記 第256回

昔はテレビの相撲中継に映る関係者を楽しみにしてた受刑者もいたんだけどネ

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前回までのあらすじ
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらい月形刑務所で服役中だった後藤武二郎は、ある日、たまたま目にした職業訓練募集の張り紙に深く考えず応募したところ、まさかの当選。住み慣れた北海道を離れ、九州は佐賀少年刑務所へ移ることになってしまった。

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相撲

2013年(平成25年)9月21日

テレビの視聴ができるのは刑務所によって6時からのところと7時からのところとあるけど、
このテレビが1時間多いだけで時間の過ぎるのを早く感じることができるんだ。
しかし相撲がはじまると少し違う。
だいたい全国どこでも日本の国技である相撲中継がはじまると
テレビは5時半からついて30分間相撲を観る。
相撲が好きでも嫌いでもこの時間は相撲以外の番組を観てたら懲罰だ。
そんな事で相撲が始まると2週間過ぎてくれるのがいつもよりもっと早く感じて大変助かる。

......しかし、ここ佐賀は珍しく相撲は土・日しか観せない。
だから相撲の期間であっても平日は観れないので
あまり相撲のありがたさは感じないね。

最近では組織関係者は国技館に入れなくなったのを知っているか?
暴対法も含めて、不良(ヤクザ)にはほんとに肩身の狭い世の中になったと
少々気の毒にも思うね。
なんでも以前、土俵の砂かぶりを組織関係者で埋め尽くしてしまって
ガラの悪いひと場所をテレビ中継するはめになったことを反省しての事らしいけど、
確かに、ひと昔前は受刑してる不良は皆、
『昨日、ウチのオヤジと姐さんが映ってた』とか
『今日オジキが赤いシャツで観戦に来るらしい』なんてやってたからねェ。
ひとつのコミュニケーションでもあったわけだ。
しかしそれが厳しくて立ち入りを禁止させてるっていうけど
入り口でどーやってヤクザとカタギを見分けてんのかネ。
一般人でもガラの悪い人っているよネ。

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