俺の、最後の獄中絵日記 第254回

手紙

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前回までのあらすじ
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらい月形刑務所で服役中だった後藤武二郎は、ある日、たまたま目にした職業訓練募集の張り紙に深く考えず応募したところ、まさかの当選。住み慣れた北海道を離れ、九州は佐賀少年刑務所へ移ることになってしまった。

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保護司

2013年(平成25年)9月19日

先日、2級の試験が終わってホッとしたので手紙を書いた。

7月の頭。
九州に来たばかりの時に保ゴ司さんから二度目の手紙を受け取った、その返事だ。

色々とお袋に代わって近況を教えてくれた事に感謝するお礼の手紙なのだが、
受け取った手紙にはお袋には手術が必要とあった。
その後どうなったかを教えてくれとは図々しいようで書きづらいので
清ちゃんに手紙を出して、お袋にTELして聞いて
こっちに知らせてくれという手紙も出した。
もちろんお袋自身にもちゃんと出したよ。

そしたら本日、お袋から電報が届いた。
電報といっても緊急を要するとか特別な知らせが...と言うわけじゃなく
手が震えて文字が書けないってんで
筆不精してるお袋がやむなく言いたい事がある時に使う手段が電報なんだ。
そこには手術に伴う承諾書やら多くの書類を保ゴ司の方が代筆してくださり、
今度の手術にも立ち会ってくれることになっているという。
俺がやるべきことをこの保ゴ司さんは代わりにやってくれているのだ。
保ゴ司ってのはこんなことまで力になってくれるものなのか?
聞いたことないぜ。

最後にお袋はとても優しくしてくださるのでお礼の手紙を出してくれとあった。
わかったよ。
出したばかりだけど手術もこれからのようだし、もう一度すぐに手紙を出すことにするよ。

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