>  > 登場人物はすべて本物のヤクザ! 映画『ヤクザと憲法』試写会にR-ZONEが潜入
来年1月公開の話題作を一足早く紹介

登場人物はすべて本物のヤクザ! 映画『ヤクザと憲法』試写会にR-ZONEが潜入

この記事のキーワード:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

暴対法、暴排条例が施行され、暴力団員は全国で6万人を割った。この3年で2万人が組織を離脱した計算になる。しかし、数字だけでは実態はわからない。ヤクザは今、なにを考え、どんな暮らしをしているのか? 大阪に本拠を構える指定暴力団二代目東組 二代目清勇会の事務所に東海テレビの取材クルーが半年間にわたって肉薄、一本の傑作ドキュメンタリー映画を完成させた。それがこの映画『ヤクザと憲法』なのである!


リアルなヤクザの生活と問題にクローズアップ


yakuza&kenpo_1118_01.jpg

『ヤクザと憲法』先行試写会後のトークの模様

 11月15日、ヤクザの日常生活を描いたドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』の先行試写会とトークイベントが都内で開催され、たくさんの方が参加されました。

 本作は川口和秀氏が会長を務める東組清勇会(大阪・堺市)の事務所を東海テレビのクルーさんが半年以上も撮影した労作で、ガサ入れの時に刑事さんから「撮るな!」とキレられたり、事務所にあった大きな包みを「マシンガンですか?」と聞いて「テレビの見過ぎ!」と呆れられたり、見どころは満載であります。「現役のヤクザがこの映画を見た場合の感想を知りたい」との声もありましたが、ヨシワラの周囲では概ね好評です。

 トークショーの詳細は後日アップの予定ですが、この暴排の世の中でヤクザをテーマに取り上げるのはそれだけですごいことです。
「怖いと思っていたヤクザが暴排のせいで弱い立場にあることは、語弊があるが『面白い』と思った」(監督の圡方宏史さん)のだそうです。「マスメディアは自主規制してちゃんと取材をしてこなかった」ともおっしゃっていました。

yakuza&kenpo_1118_02.jpg

阿武野勝彦プロデューサーと圡方宏史監督

 また、プロデューサーの阿武野勝彦さんは「ヤクザを肯定するために、このドキュメンタリーをつくったわけではない」と前置きした上で、「『人間と社会』を描き、ヤクザの世界から社会をみる視点を提示したかった」とおっしゃっています。

 法律監修をされた安田好弘弁護士は、ヤクザの弁護人を嫌がる弁護士さんが増えていることを指摘、「暴力団が排除されると同時に、弁護する人も孤立している」と話されていました。これも大問題ですね。

 ヨシワラ的には、「いちばん苦しい時に助けてくれたのが、今のアニキでした」と明かす河野さんとともに、宮崎学親分の大ファンからヤクザになったという21歳の尚人さん(元引きこもり)が印象に残りましたね。

 なんと『実話時報』(2011年 03月号)での川口会長と宮崎学親分の対談を読んで、東組の門を叩いたのだそうです。対談中、「ヤクザもいる明るい社会」という親分の言葉にビビビときたんですね。

 トークショーで宮崎親分は「責任を感じます」と苦笑。尚人さんは、毎日叱られているのですが、ヤクザはやめないとおっしゃっていました。

 ちなみに対談の写真を撮られた中村龍生さんは残念ながら亡くなられているのですが、改めて面白い雑誌でした。

『ヤクザと憲法』は2016年1月2日から、ポレポレ東中野ほか全国で順次公開される予定だそうです。お見逃しなく!

『ヤクザと憲法』公式サイト http://www.893-kenpou.com/


(取材/文 吉原美姫)