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人類が「水陸両用」になれる日が! "呼吸が出来る"繊維、開発に成功!

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呼吸が出来る繊維!

 この合成繊維は、アクアラングシリンダー(ダイビング等で使用する水中呼吸装置。酸素ボンベ等とも呼ばれる)の、なんと、3倍もの酸素保管能力がある。


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 スポンジにも似たこの合成繊維は「コバルト」と名付けられ、南デンマークの学者たちによって開発された。
 大気及び水などから酸素を吸収して保存できるというビックリ繊維である。新素材と言えば言葉的にはピッタリか。

 コバルトを上手に使用すれば、例えばダイビングの際、アクアラングシリンダーを担いで使用しなくても水中で呼吸が出来るかもしれない。しかも3倍の酸素量。
 また呼吸器に問題を抱える病人の方々が重たい呼吸医療機器から解放されて、身軽になって、病気療養や診察にむかえるようにもなる可能性も秘めたすばらしい新素材である。
 
 南デンマークの学者たちが中心となって南デンマーク大学の物理・化学・薬学科によって開発されたコバルト。特殊な有機分子との組み合わせで開発された。
 酸素吸着の効率はとても高く、10リットル(約バケツ1杯)で部屋中の酸素をすべて吸収する事が出来る。一旦吸着した酸素は保存格納が可能で、放出したい時は、熱するか、低い酸素圧力中にさらせばOK。スポンジの様な素材で、何度でも吸着・格納・放出が可能。

 例えば、人が身軽に空を飛ぶとか、筋肉を使わなくても重い物を動かせるとか、そういうふうになったらいいね!といったヒューマンロマンがある。水の中でも自由になれたらいいね!もまたヒューマンロマンである。それが、コバルトにより実現できる。

 エラ状の無限水中呼吸器の図面が明るみに出た1970年代。誰もが、水中で酸素不足にならずに済むという夢を見た。エラ状の無限海中呼吸器は開発技術的に不可能で図面だけで終始した。あれから40年以上経った現在、合成繊維を使用するというかたちでの酸素呼吸が可能となった。人類のテクノロジーは確実に進化している。

 現在はまだ実用化にまではいたってはいないが、コバルトはもう確実に人類史上に存在している。想定として人間の喉や肺にコバルトを結合させたら、人間は水陸両用になれるのではないか?というアイディアも出ている。これで人間は半魚人にならずに水陸両用になれるのである。一部のボディー改造マニアには半魚人デザインが大好きな人もいるが、それとこれとは大きく違う事を明記しておきたい。

 研究技術や開発テクノロジーについては、世界中の国々の中でも日本はトップクラスである。開発の着眼点や行動力は諸外国に比べて非力な面も大きいが、日本のテクノロジーと南デンマークの学者たちが共同実験等をして、コバルトの実用化に、更には、ヒューマンロマンの実現に大きく貢献すべきではないだろうか。


(取材/文=筒ひとし)

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酸素ボンベ等なしに、水の中で生活できるとしたら...、夢は限りなく広がる(写真はイメージです)