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俺の、最後の獄中絵日記 第251回

お茶ひとつとっても、虐げられた生活なんだよね

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前回までのあらすじ
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらい月形刑務所で服役中だった後藤武二郎は、ある日、たまたま目にした職業訓練募集の張り紙に深く考えず応募したところ、まさかの当選。住み慣れた北海道を離れ、九州は佐賀少年刑務所へ移ることになってしまった。

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お茶

2013年(平成25年)9月16日

祝日の今日は例によって祝日菜(菓子)が支給される。
本日は「バニラクリームチップクッキー」。
ジュースがあるわけではないので仕方がないから、お茶を飲むことになる。
しかし、このお茶がなかなかクセ者だ。
今までの刑務所や拘置所などの施設では
全て、舎房でお茶を貰うときは一旦やかんに受けて
それを舎房備え付けのポットに移して保存していたが、
ここはやかんもポットもなくサーバーみたいなのが1個置いてあるだけだ。
量も入るし、手軽にコップにつげて画期的に見えたよ。
最初はね。

しかしここでは夏の間は舎房で冷めたお茶が出る。
冷えた、というのではなく水道水でそのままお茶葉を出しているだけの生ぬるいものだ。
これがあまりの暑さのせいかサーバーの中で蒸されたようになり、
30分も経てばコップに注いだとき、異常に臭いのだ。
なんというのか配水口の中か下水道といった感じか?
これなら夏の間でも熱いお茶の方がいい。
だって普通に飲めないのだから。
それでも、おかしなもので、お茶の色が付いているか付いていないかの違いで
同じ水道水なのに蛇口から出る水道水よりマシかと思い、
鼻つまんで飲んだりしてる。
なあ、こんな生活信じられるかよ。

1年前は、ただの水を金出して買って飲んでたりしたけど
人間そんなぜいたくしなくても死なねェってことがわかったよ。

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