>  > 元三流ホストの凄腕オレオレ詐欺犯は、顔はともかくトークだけは上手だった模様
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元三流ホストの凄腕オレオレ詐欺犯は、顔はともかくトークだけは上手だった模様

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誰がそんな古典的手口にひっかかるのか、と思ったら


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写真はイメージです

 手口は今更ながらの、アダルトサイト請求詐欺。携帯が鳴る→電話に出る→アダルトサイトの請求額を告げられる、というお馴染みのもの。

 ただし、犯行グループは野地くん達ではなかったようで、請求額は12万円だったらしい。

 その電話に出た彼女は答えた。

「アタシ女やし、そんなん見ぃへんしねっ!」

 心外だ、とでも言いたげなキレ気味口調。

「おかしいですね。使用状況を確認致しましても、確かに貴方さまのご携帯番号に間違いないのですが......。失礼ですが、念のため確認し直しますので、お客様のお名前を頂戴してよろしいでしょうか?」

 こんな古典的な事を言われて、名前を言う奴などまずおらんだろう。だいいち、12万円も使っている優良顧客の名前がわからないなんて事はありえない。答える奴なんているわけが......

「みど、ですけど! みどっ!」

 みどであった。私の嫁の妹である。

「かしこまりました! もう一度確認し直し、ご連絡入れさせて頂きますねっ!」

 相手方からすれば、こんな簡単に個人情報が聞き出せるとは、シメシメ......てなものだろう。

 カモの名前を聞き出したことで、詐欺は次のステップに進んだようで、すぐさま折り返しの電話が鳴ったのだが、今度の番号は、050から始まる番号ではなく、固定電話からの番号だったらしい。みどが携帯電話に出ると、やはり先程の男で、間違いないと言う。だからアダルトサイトの代金、12万払え、と。

 みどは頭にきた

「これ振り込め詐欺でしょう! 警察に言いますよっ!」

 それを受けてその男の返したセリフが、実によいのだ。

「かしこまりました。警察でも弁護士さんでも好きに言って下さい。我々は裁判しますから。では、法廷でお逢いしましょう」

 そう言って、男は一方的に電話を切ったという。金を騙しとれなかった男の、せめてもの捨て台詞であるのだけど、「法廷でお逢いしましょう」とは、なかなかセンスがあってよいではないか。

 で、みどはみどで、返す刀で警察に通報したことは言うまでもない。




(文=沖田臥龍)