23日、69歳の女性から約1億円をだまし取ったとしてホストクラブ従業員・野地健太容疑者(21)が逮捕されました。野地容疑者は。都内の女性に、通販サイトの脱会をめぐってトラブルになったと嘘の電話をかけ、現金約1億円を宅配便で送らせて、だまし取った疑いが持たれています。野地容疑者は容疑を否認しています。
電話だけで1億2000万円
実に紛らわしい。ホストクラブの従業員などと報道するから、「へ~このブサイク(失礼)が、客から約1億円も引っ張ったんかぁ~。おい、見てみ。人間見た目ではわからんねんぞっ」と、テレビを見ながら家の者に言っていると、なんの事はない、ただの振り込め詐欺の宅配便バージョンではないか。感心してしまい、恥までかいてしまった。
そもそも、「容疑者は自称ミュージシャンで~」とか「自称アーティストの~」とか容疑者の肩書に"自称"をつけるのが大好きなメディアが、今回にかぎって"ホストクラブ従業員"という断定したせいで私も誤解してしまったのだが、この野地くんのテレビ映りだって強烈にホストを意識しとるではないか。この顔をみれば、誰だって「ブサイクなホストでも、やるときはやるもんだな~」と思わされないか?(私だけだったりして)。
報道によれば野地くん達は、約1億円のほかに、別口で2000万円の現金も宅配便で送らせていたらしい。たかが嘘電話だけで1億2000万円も手に入れることができたのだから、そりゃあ野地くん達の喜びようも相当なものであったであろう。ホストなんてやっとる場合ではない、という気持ちもわからんでもない。

日テレnews24「69歳女性から約1億円詐取 ホスト逮捕」(リンク)
だって彼の容姿を見ていると、失礼な話ではあるが、人気ありそうなホストには見えんしな。なるほど、だから詐欺に手を染めたのか。ホストで食えぬから......。
だったら、ホストなんて辞めてしまえ! 紛らわしいではないか。
このように、どれだけ警察が強化しても、特殊詐欺はいまだ儲かる裏ビジネスになってしまっている。
だが実のところは、野地くん達のように、大成功を収めている人間達ばかりでないであろう(彼にしても逮捕されている時点で、成功とは言えぬであろうし)。私の周囲でも先週、こんな振り込め詐欺話があったので、その話を紹介しよう。ご一笑いただければ、幸いである。