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R-ZONEドラッグレポート

オーバードーズする若者たち「それでも処方薬やりますか、それともビルから飛び降りますか?」

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「逮捕が怖い」という心理

 話を聞いた全員に共通するのが、この「トリップしたい!でも逮捕だけは嫌!」という感情。「じゃあ、やんなきゃいいじゃん」と言っても若者にはその声は響かない。昨今若者に蔓延した危険ドラッグの背景も同様だが、危険ドラッグが徹底的に取り締まられた今、若者の嗜好は再び処方系向精神薬のODトリップブームに繋がりつつある。

 彼ら"処方トリッパー"にとっては「素晴らしい最高のアガり&体や脳にダメージの少ない副作用」が最優先ではなく、一にも二にも「逮捕されたくない!」。この一心なのだ。トリップの質や副作用については二の次三の次。

 鬱や疲れから、心療内科などで向精神薬を処方されて、それが元でトリップにハマる人も多いが、こうなってしまっては本末転倒。製薬会社の思う壺だ。

 彼ら三人は昨今話題になった悪名高き危険ドラッグ(脱法ドラッグ)ももちろん経験している。「逮捕されたくない! だけど飛びたい!」という願望があれば当然通る道だ。しかし異口同音に「数回経験したが、気分が悪くなるだけ。何も良いことはなかった」と語った。
 結局、「脱法=危険ドラッグもダメ、イリーガルな大麻もダメ、だったら処方に頼るしかないじゃん!」という悲しき処方トリッパーの負のループが炙り出される。
「別に無理に飛ばなくても良いんじゃない? このままだとあなた達、ホントにビルから飛んじゃうかもよ」とは言えなかったが、余計なお世話というわけでもないだろう。

 海外の先進国でも深刻な鬱や精神疾患問題。それに対して、海外では今「医療用」として大麻を解禁する事でこういった問題の緩和を図っているケースも見られるようだが、ここは泣く子も黙る鬼の超管理中央集権国家、日本。大麻はバリバリの違法極悪ドラッグとされている。

 違法薬物をすすめる気は無いので多言は避けるが、"「逮捕が嫌!」というあまりに、あなたは向精神薬の副作用でビルから飛び降りますか? 一生元にもどらない肉体的、精神的疾患を負いますか?"という問題提起はしておきたい。

 危険ドラッグの厳格な規制から、「合法処方系オーバードーザーの増加」という、新しい日本社会の問題が浮き彫りになってきているのである。もしかしたら...あくまでもしかしたらだが、海外において試行されている「医療大麻の緩和、解禁」を、日本国でも視野に入れる時代に突入したのかもしれない。


(取材/文=曼荼羅夢)



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日本の自殺率の増加を助けるのはもしかしたら・・・


画像出典:Marijuana CashCrop