>  > 子供の首の骨を折った帯広市の母親は、我が子のどこに逆上したのか?
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

子供の首の骨を折った帯広市の母親は、我が子のどこに逆上したのか?

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生後2ヶ月の我が子の頭の骨を折るなどして大けがをさせた疑いで21日、帯広市の無職・千葉絵里香容疑者(31)が逮捕されました。道警の取り調べに対し千葉容疑者は「体をたたいたりガーゼを口に詰めたりしていた。逆上してひどいことをしてしまった」などと話しているということです。


【逆上】怒り、悲しみ、悔しさ等のあまり取り乱すこと


 そもそも生後間もない赤ちゃんに逆上する事自体が信じられない。赤ちゃんが何をしたというのだろうか。

 なかなか泣きやんでくれない、なかなか寝ついてくれない、夜中にグズって寝る事ができない、こんな事が赤ちゃんの頭の骨を折る理由につながると千葉容疑者は思っているのであろうか。

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写真はイメージです

 赤ちゃんは抵抗する事も、誰かに助けを求める事もできない。親が守ってくれなければ、生きていく術(すべ)が本当にない状態だ。育児ノイローゼだとかなんとか言い訳したいのか知らんが、育ノロくらいで我が子を殺しかけた事が許されると思っているのであろうか。このニュースを見て、憤りを感じた人は多いと思う。

 それに、父親は一体全体何をしていたのであろうか。家庭内でこのような事件が起こってしまった事自体、ゆゆしき事態であろう。父親がもう少ししっかりしていれば、こんな事件は回避できたかもしれないし、またそうしなければならなかったのではないか。こんな2人に子供を育てていく資格は、申し訳ないが、私はないと思う。

 そういう点でいえば、私のよく知っている2人のお母さんは、本当によく頑張っている。

 2人のお母さんは、光と緑。まだ、22歳と19歳だ。この光合成コンビは、それぞれ2人の子宝に恵まれ、現在、子育てに奮闘する日々を送っている。

 時折、年輩の幼稚園の先生から小言を頂戴し、「あいつ、ホンマ腹立つねん」などと言いながらも(とくに緑)、楽しみながら子育てを一生懸命頑張っている。

 まだ若いのだから、遊びたい日もあるだろうし、正直、泣き出してしまいたい事だってあると思う。だけど、そんな事を微塵も連想させず、子供達と共に成長していっている姿は、やはり母親として頼もしくも美しい。

 失敗しながら、へこみながら、それでも手塩をかけ育てていくからこそ、赤ちゃんは何物にも代え難いかけがえのない、宝物をプレゼントしてくれるのだと思う。それは笑顔だったり、寝顔だったり、初めて覚えた言葉だったり、親にしか与えられない赤ちゃんからの大切な贈り物である。

 逆上という言葉を何の疑いも持たず使い、暴行を働いたという母親が存在している事が、何より嘆かわしくてならない。


(文=沖田臥龍)