>  >  > 映画『バクマン。』観た感想??「グレイトだぜ...」そして、気づかぬうちに泣いていた!例えるなら犬の"うれション"のように。
蛸山めがねの「わるいひとstyle」第17回『バクマン』編

映画『バクマン。』観た感想??「グレイトだぜ...」そして、気づかぬうちに泣いていた!例えるなら犬の"うれション"のように。

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作:大場つぐみ、作画:小畑健で「週刊少年ジャンプ」(集英社)に2008~2012年まで連載されていた「バクマン。」。コミックスの累計売上は1580万部を突破し、アニメ化もされた超人気コミックを、「モテキ」でもメガホンを持った大根仁が映画化! 出版社への持ち込み経験もあり、原作のファンでもある蛸ちゃん先生は、どう観たのでしょうか!?(R-ZONE編集部)


 高い画力を持ちつつも、なんとなく日々を送っている高校生・真城最高(サイコー)は、ある日クラスの文才がある高木秋人(シュージン)から声をかけられ、夏休みで描き上げた漫画を「週刊少年ジャンプ」編集部に持ち込みに行くが......はてさてどうなる!? といったストーリーで始まるこの映画。


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 映画の初めのほうに、主人公2人が漫画の持ち込みをする「週刊少年ジャンプ」とは?といった解説するシーンがあるのですが、自分が好きな作品のコマや、今まで連載されていた漫画の力強く印象に残るセリフなどが、音とあわせて躍動的にスクリーンに広がる......。

 まず、ここだけで観ていても耳や目が非常に気持ちよく、ひとまず"気持ちよさ泣き"をしてしまいました。

 他にも、ただ人が机に向かって漫画原稿を描いているシーンでも、ペンに慣れておらず原稿用紙にペンが引っかかりながら描いている音(ゴリゴリ)や、ジャンプに連載が決まり、ペン入れも上達し、ペンが紙の上を走る音(シャッ、シャッ)で描いている者の高揚感が伝わったりと、よく邦画が駄目な所でよく言われる「感情や状況をセリフで言ってしまいがち」問題が無く、4DXシートに座らずとも漫画家達の漫画を描いてる時の脳内の躍動を感じることができるのでした。

 また映画化の時に騒がれた、サイコー役に佐藤健、シュージン役に神木隆之介の"配役逆じゃない?"問題についてですが、映画観終わってパンフ読むまで、その問題を忘れていたほどピッタリの印象でしたよ。他の役者さんも見事で


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カッブ酒飲みながらギャグ漫画描く平丸一也(新井浩文)や、ラーメンや丼もの皿が床に散らばるアシ歴15年の中井さん(皆川猿時)、そして原作も読んでいて行末も知っているというのに、もう何日も寝てないであろうシュージンの叔父で漫画家だった川口たろう(宮藤官九郎)らの生活環境に、どっちかというと自分も近いせいかハラハラして、いらぬ心配をするほどでした。

 さてさて今回も「わるいひと」を描かずに終わりそうなのですが、連載漫画家達はあまり寝られず、編集者も万年寝不足のようなジャンプ編集部が"わるいやつ"なんじゃないかと思うのですが、原作漫画でも映画でもそこを余すところ無く描いていて、それを許すジャンプ編集部というか集英社の凄みも感じる作品なのでした。



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映画「バクマン。」予告編より。公式サイト(リンク)



   

蛸山めがね
マンガ家、イラストレーター 白夜書房『懸賞なび』に「懸賞ほう・れん・そう」と「懸賞あるある」連載中。
https://note.mu/octopoda8