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俺の、最後の獄中絵日記 第239回

刑務所てっところで、自分は落ち着きのない人間だと気付かされたんだ

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前回までのあらすじ
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらい月形刑務所で服役中だった後藤武二郎は、ある日、たまたま目にした職業訓練募集の張り紙に深く考えず応募したところ、まさかの当選。住み慣れた北海道を離れ、九州は佐賀少年刑務所へ移ることになってしまった。

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節度

2013年(平成25年)9月4日

月曜日に皆の代表で前に出て安全唱和をやった時、
呼ばれて「はい」のところで元気がないとやり直させられ、
歩いて前に向かうところで方向転換の際に「いったん止まれ、節度をつけろ」と注意されたよ。
絶対に何も言われないようバッチリやってるつもりだったから少々イラっとくる。
20年くらい前だと「何を!?」となってる場面なのだろうが、
この年になるとそうもいかない。
と言うより、この節度の問題は自分自身にとって最大の欠点だと考えるようになったからだ。

シャバで他の宅におじゃまして帰る際に
挨拶しながらドアを出ようとしてしまったり、
人の話を最後まできちんと聞かずに腰を上げていたり、
これじゃいい年して落ち着きのない人間と見られ、
それがそのまま俺の人格と受け取られても仕方のないところだ。
そそっかしいとかせっかちなんて優しい言い方してくれるのは若いうちなのだろうから。
もしかしてそれで損してることもあったかもしれない。
現にこうして自分の節度のなさに苦しんでいるのだから。
しかし注意して、そして意識して行動してるのに言われるんだから、
本当無意識のうちに気を抜いてんだな。
俺もまだまだだよ。

この点に関しては謙虚に受け止めて反省し、
ここでなんとかこれを克服して
シャバでは落ち着きのある立ち居振る舞いのできる男になれるようにするよ。


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