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「ごくごく」「ぐびくび」から次にビール業界が流行らせるのは、あの言葉?!

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CM自主規制により表現を変更に

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 政府の方針により成人年齢が18歳に引き下げられようとしてる昨今、酒類製造販売の9団体で構成される酒類業中央団体連絡協議会は、アルコール飲料のテレビCMの出演者年齢制限をこれまでの20歳から25歳以上に引き上げる方針を明らかにした。
 更に、お馴染みの「ごくごく」や「ぐびぐひ」といった効果音表現や「のどもとのアップ」もやめる事となった。
 
「ごくごく」「ぐびぐび」やめます アルコールCM
http://www.asahi.com/articles/ASH805RGNH80ULBJ00R.html

 今のところ酒類の広告にはまだ法規制はなく、アルコール健康障害対策基本法をもとに設置された専門家集団主導による自主基準による自主規制を行っている。

 出演者年齢制限を25歳以上に引き上げたのは「若いタレントのCMは未成年者にも飲酒への関心を高めている」というのが主な理由。25歳という基準値は「明らかな成人」として米国等が定めている基準に習った。
 また「ごくごく」「ぐびぐび」「のどものとアップ映像や写真の表現」をやめる理由は「アルコール依存を我慢している依存症の患者には苦痛」という声に配慮したことによる。
 これから具体的な自主基準の整備を行い、実施に移る見通しである。

 1980年代頃から大学生の間で流行りはじめた「イッキ」「一気飲み」は、雰囲気的ノリの楽しさやゲーム感覚を逸脱して、一気飲みを強要されたあげく急性アルコール中毒で救急病院に搬送される事案も増え、アルコールハラスメントの代表的行為に位置づけられた事からテレビCM等でも「イッキ」や「一気飲み」といった言葉を聞かなくなった。法規制がない為にあくまでも民間団体や企業団体主導による自主規制の影響が強いのが今の酒類広告業界と酒類業界の規制模様である。
 アルハラ行為と略されるアルコールハラスメントはNPO法人ASK(略称)によれば、1.飲酒の強要、2.一気飲ませ、3.意図的な酔いつぶし、4.飲めない人への配慮を欠くこと、5.酔ったうえでの迷惑行為 と規定されている。
 日本人は体質的にアルコール解毒能力が弱く、急性アルコール中毒に陥りやすい人が多いため、日本人全体の50%は「酒に弱い体質」とされる。酒の弱い人に対してアルコール飲料の飲用を強要する事は「殺人行為に等しい」とも言われている。実は、1980年代の一気飲みブーム時に酒の飲まされすぎで死亡につながったケースも多かった。

 日本文化の中にも海外同様に男同士が朝まで酒を酌み交わす等の「酒コミュニケーション」「飲みにけーしょん」が根強くあるが、日本人全体の50%が酒に弱い体質とされている事から考えると「ジックリ飲む」とか「べろべろになるまで飲む」という飲み方は、酒を飲んでも結構平気な人たちだけのステイタス行為となってしまうのかも知れない。
 昔からよくあるシチュエーションで、結婚したい彼女の実家に結婚の許しをもらいに言ったら彼女の父親から「飲め」と一言言って焼酎ボトルを出してきたという状況。彼氏が酒が飲めない体質だったとしても、かなり頑張って飲んだ、という過去事例が多数あるだろが、これからは「アルコールハラスメントによって父親が訴えられる」とか、又は、訴えられるかも知れないので父親が焼酎ボトルを出せなくなる、といった父親の威厳半滅の時代が到来するかも知れない。

 ともかく「ごくごく」「ぐびくび」「のどもとアップ表現」が禁止となり、CM出演者年齢制限も25歳以上とされる。とりあえず今のところは「のどごしスッキリ」「うれしい楽しい」「大人の生」はセーフという事だ。「大人の生」については隠語表現的にはいろいろとご意見もあるだろうがアルコール依存症患者の苦痛といった面には抵触しないようだ。
 
 イッキ、ごくごく、ぐびくびと酒表現の代表的な言葉が消えていく中で、次なる代表語は一体何になるのだろうか? 
まさか風俗業界からの移籍で「ごっくん」が酒類CMで大流行にでもなったりしたら、まさかの景気回復にでも繋がるのではないだろうか?


(取材/文=筒ひとし)



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