とある商店街のタバコ屋から世の中を観察している、タバコ屋のおばちゃん・トキさんの時事ネタコラム。人生の先輩であるトキ姉さんの、ときに楽しくときに厳しい四方山話で、眠気覚ましのコーヒーとともにどうぞ。(R-ZONE編集部)
こんな給食を食べさせられる現代日本の子供たち

「神戸市の中学校給食に虫や髪の毛など異物混入86件 工場の画像入手」FNN
兵庫県、神戸市の中学校給食で、2014年11月に始まってから2015年7月までの9ヶ月間で、虫や髪の毛などの異物が混入するケースが86件あったというニュースが報じられている。
テレビ局の報道では、調理業者の工場の様子を捉えた画像が報じられていたわね。子供に提供する給食が入っている青いケースのすぐそばに、なんとゴミ捨て場が。
従業員によれば「(配送ケースに生ゴミがひっついているような感じ。その周りを、夏場は小バエが飛んでいる)と証言したようだ。しかも、その業者の役員が取材に応じた内容によれば、確かにチェックは甘かったが、中にはふたを開けた時に入ったとか食材そのものに入っていた可能性があるので、自社だけのせいではない...という言い逃れをしたそうよ。
神戸市側は「契約上、業者を変えることが出来ない。指導を徹底していく」と話しているようだが、業者も業者ならこの業者を選んだ市にも責任がありそうな問題。

「神戸市の中学校給食に虫や髪の毛など異物混入86件 工場の画像入手」FNN
そもそも、日本の給食のクオリティは海外の学校で提供されているものと比べて高い評価を得ているのよね。世界の中からいくつかの国の給食を紹介しているまとめサイトを見てみても、日本の給食が子供たちに必要な栄養をしっかり考慮して作られていることがよく分かる。
また、安全な給食の提供という面でも、海外と比べてみれば「給食神話」とも言えるほど日本のクオリティは高いと評判。
でも、ここのところその神話が崩れているわよね。数年前から問題になっているのは、給食費の未納。学校の先生達が、未納給食費の徴収業務に追われて本来の仕事が出来ずに困っているという事態も問題視されている。
給食費を滞納している家庭の特徴としては、決してお金に困っている家庭ばかりではないということ。むしろ、親はタバコを吸ってギャンブルをやって自由に使うお金がありながらも、子供の給食費は払わない...という家庭が多い。
ただこういった状況であっても、海外と比べればまだまだ日本の給食システムは誇れる文化の一つである事も間違いない訳で、一概に批判ばかりしてもいられないわね。