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俺の、最後の獄中絵日記 第234回

やけど虫蔓延の恐怖!

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前回までのあらすじ
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらい月形刑務所で服役中だった後藤武二郎は、ある日、たまたま目にした職業訓練募集の張り紙に深く考えず応募したところ、まさかの当選。住み慣れた北海道を離れ、九州は佐賀少年刑務所へ移ることになってしまった。

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舎房中に広まるやっかいな奴ら

2013年(平成25年)8月30日

あちこちで被害の話を耳にする"やけど虫"。
なんでも独房の方にある植木を全部切り倒して、新たに建物を作る工事が始まっていると聞いた。
そのおかげで俺の部屋にもちょくちょく出現していたやけど虫は、
ここ最近姿を消していたのかと思ったらそうではなかったらしい。
何人も被害者は出ていたようで
今日運動の時2日前に夜寝ている間に耳の裏から左ひじにかけて
やけど虫に這い回られたらしく
医務に診せると「やけど虫だ」と即答だったらしい。

汗をかくとビリビリ沁みると泣きの入ってる奴のところへ、その様子を見に行くと確かにひどい。
この刑務所、外側の窓に網戸があるが、普通の刑務所のように所々すき間があったりしない。
完璧なのだ。
そして廊下側の窓にも網戸をはめこむように用意されている。
廊下にも蚊が多いのかなァと思っていたが、違ってたよ。
全てはこの被害の大きさから簡単に対処できない「やけど虫」対策だったのだ。
まるで本当に火傷して赤むくれたのと同じ外傷、ただ事じゃないよ。

都会っ子の俺にとっては本当に恐ろしいところだ。
早く夏よ終われ。


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