>  > 42都道府県、2000軒以上の店にクレームを入れまくった女が得た代償は
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

42都道府県、2000軒以上の店にクレームを入れまくった女が得た代償は

この記事のキーワード:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

17日、兵庫県警伊丹署は、ケーキに髪の毛が入っていたなどと電話でウソのクレームをつけ、現金や商品を騙しとっていたとして逮捕していた住所不定、無職の女(45)を、詐欺の容疑で再逮捕したと公表しました。女は「42都道府県の2000店以上に電話をかけ、500回ほど成功した。現金や商品計61万円相当を騙しとった」と供述しているそうです。


費用対効果という言葉を、この女は知っていたのか?


okita_news_1019_01.jpg

写真はイメージです

 祝500回! パーン!とドンペリでも抜いていただきたいトコロであるが、被害総額が61万円じゃあなあ。実に割の合わないシノギである。

 これが、振り込み詐欺だったとしてみろ。今頃はウハウハで笑いが止まらなかったであろうが......これが個人プレーの限界か。

 それと供述によれば「2000店以上に電話をかけ」たそうだが、彼女はちゃんと携帯電話の通話プランをかけ放題にしていたのであろうか。

 だって、個人プレーの彼女が通称"トバシ"なる他人名義の携帯電話の入手できるとは考えにくいので、かけ放題プランをつけていなければ、通話料だけで赤字になってしまわないか。

 犯罪行為を繰り返した挙句、赤字では、それこそ割に合わない。

 しかし、世の中には本当、ヒマな人がいるもんだよな~。いや、この住所不定、無職の女(45)ではない。この女の逮捕のきっかけを作ったという近所のじいさまの事である。

 報道によれば、このじいさま、女の家に見知らぬ会社員が1日に2人も3人もやってきては玄関先でペコペコしているのを見て不審に思い、その謝罪に来た会社員から話を聞き、どんな内容なのかメモしていたのだという。普通はできぬ芸当である。

 テレビカメラに囲まれ、インタビューに答えていたじいさまの、あの得意げな顔!

 手帳を示しながら、質問に答える姿は、あたかも敏腕刑事のような正義感に満ち溢れていた。

 誤解なきよう言っておきたいのだが、私は称賛しているのだ。あのじいさまのお陰で、女の逮捕に繋がったのだから、表彰ものである。

 大したものである。立派だ。ただ、おヒマなんだな~、と

 それから、この500回成功女、受け取った商品をなんの罪悪感もなくたいらげていたようであるが、私ならできぬな。

 罪悪感から言っているのではない。文句を言った後に届いた食べ物だぞ。現金ならいいが、ツバなんて入れられていれば、どうするのだ。

 ところで、私は玉ねぎが大嫌いだ。大嫌いというより、憎いと言っても過言ではないかもしれない。いや、殺意すら感じていると言ってもいい。

 当然、ピザをデリバリーする時は、玉ねぎ抜きのピザを注文するのたが、まれに抜き忘れられて届く事があるのだ。そうなると、なにも玉ねぎくらいでそこまで言わなくとも......と思うくらい興奮してしまう。

 店にしてみれば(たかが玉ねぎくらいで......)であろうが、こっちは憎き相手である。おのずとそこには、如何ともしがたい温度差が生じてしまい、否が応でもヒートアップしてしまうのだ。断じてハンバーガーのピクルス抜きなどとは次元が違うのである。

 そして店側は必ず「新しいピザを届けます。玉ねぎ入りのピザの代金もいいです」と言ってくれるのだが、私はそれでシメシメなどとは決して思わない。

 というか、新しいピザのデリバリーも断るようにしている。

「玉ねぎくらいでガタガタ抜かしやがって! そうだ。かわりにツバをトッピングしといてやるかっ! ペッペッペッ」とやられそうな気がしてしかたないからである(絶対にしないだろうが)。

 で、どうするかというと、私は「食べない」という強い態度にうって出るのである。もうピザの口になっているのに、いまさら他のモノなど食べたくない。かといって、他のピザ屋さんに電話をして、一からやり直すほど気も長くない。

 だから、断固食べない。

 武士は食わねど高楊枝である。そんな私を現代の武士と呼んでいただけないだろうか。無理であろうな。家族ですらそんな私の事を、"武士"どころか"ただのバカ"と言っているのだから......。

 さてと、この原稿のギャラが入ったら、ネタを提供してくれた彼女に差し入れでもしてやるか。幸い、彼女が留置されている伊丹署まで、私の家からは近い。髪の毛入りのケーキでも送ってやれば、さぞや元気にエキサイトしてくれるのであろうが、シャバからの食べものは留置場には差し入れできないのが残念である。


(文=沖田臥龍)