>  > 門真市で生活保護を不正受給していた30代夫婦の映像を観て思い出したこと
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門真市で生活保護を不正受給していた30代夫婦の映像を観て思い出したこと

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バクダンの火の粉は私にまで飛び火して


「またまたぁ、オレ、そんなヤツ知りませんよ~」

「なんでも、養子縁組して名前変えてるらしいでっせ~。どうも、デコの様子では、コイツで引っ掛けて、沖田はんを持っていきたいみたいでんな。はよ、対処したほうがよろしいでっせ~」

 ドンドンドーン!

 無造作にデスクの上に置いておいた朝刊を乱暴に開き、さっきの記事を読み直した。苗字はまったく知らない。だが恐る恐る下の名前を確認すると──バ、バ、バクダンではないか!?

 ドドドドドドドドドーン!!!!!!!!!!!

 大爆発である。

okita_news_1015_03.jpg

写真はイメージです

 そこからの警察に対する私への攻撃は、まさしく弱い者イジメであった。私の所属していた組の本部事務所を皮切りに、関係先をかたっぱし家宅捜索され、任意の取り調べも始まった。

「フダ(逮捕状)持っていったってもええんやけど、どうする? 出てくるんかいっ!(任意で出頭する気はあるのか!)」

 とても任意でお願いしているとは思えない口調である。

 容疑は、犯罪収益移転防止法。略して犯収法。要するに、バクダンが不正に受給した生活保護費が私に流れていたのではないのか、と、こう言いたいのである。

 確かに私はバクダンを雑用係として使っていた。だが、ヤクザにはしていない。したがって、組員でもない小方から親方が会費をとるわけがない。てゆうか、私は抱えた下の者から会費をもらったことがない(おかげで、現役時代は貧乏ばかりしていたが......)。

 結局、私の身を救ってくれたのは、バクダンと私の着信履歴であった。警察が互いの着信履歴をさかのぼって調べてくれたおかげで、私とバクダンの関係性がまったくないことが証明されたのだ。

 にもかかわらず、バクダンのほうではどうしても爆発しないと気がすまないらしい。取調べで刑事が「お前ヤクザでもなんでもないんやろ?」とわざわざ言ってくれてるのに、

「いんや、現役ですわっ!」

 と言い続けていたらしい。おかげで、私は検察庁にまで呼び出され、「どっちなんだっ!」と怒られた。なんで!?

 その後、バクダンはヤクザでないことが証明され、(バクダンにとっては無念の)釈放となったのだが、バクダンは納得いかなかったのであろう。今度は性懲りもなく大手武闘派組織の代紋を騙り、すぐさま御用と相成って、念願の"還らぬ人"となってくれた。

 願わくばだ。一生、塀の中で(自称)ヤクザとして生きていって欲しい。というか、シャバに帰ってくるな!


(文=沖田臥龍)




※サムネイル画像は警察手帳(レプリカ)廉価版 販売元/コンクリート(魂琥李斗)