>  > 岐阜県可児市で決闘した少年22人がLINEでルールを決めていた件
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岐阜県可児市で決闘した少年22人がLINEでルールを決めていた件

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岐阜県警は8日、同県可児市(かにし)の14歳から19歳の少年22人を決闘などの容疑で書類送検しました。県警によれば可児市の中学3年の少年(15)が、同市内の別の中学3年の少年(15)に夏祭りで会った際に決闘を申し込み、無料通話アプリLINE(ライン)で人数を集めたり、決闘の際のルールなどを決めたりしていたそうです。


KS(既読スルー)すればよかったのに


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コミュニケーションアプリ LINE(ライン)公式サイト

 夏祭りで顔を合わせた際に、決闘を申し込んだのである。中学生という名の武士が手渡した決闘状は無論、巻物(ん、な訳ないか......)。紙面によれば、なんでもLINEを使い、決闘に際してのルールの取り決めがおこなわれたらしいが、そこまで合意し合える関係なら、わざわざ決闘しなくてもよかったのではないか。

「武器はなしな!」とか言っていたのであろうか。

 ちなみに私は、同じ年頃の時に、他校へとヌンチャクを持参し、乗り込んで行った。

 そのお陰で、書類送検などで許していただけず、即留置場へ放り込まれ、鑑別所へと送致されてしまったのだが......。

 その点、よかったではないか。逮捕に至らず、今後どうなっていくかは知らないが、書類送検で済んでいるのだから。決闘だけに、当局サイドも武士の情けであろうか。

 両陣営とも、兵士を集めるのにLINEを駆使したようであるが、「決闘だっ!」なんてLINEがきて実際、嫌な子もいたであろうな。私だったら既読ぶっちである。まず行かんな。

「決闘である。時刻は丑三。刀は置いてくるように」なんてLINEが来たら、逆に「あほか。ややこしいLINE打ってくるなっ!」と怒るかもしれない。

 知り合いの興信所の話では、LINE抜きなんて簡単に出来てしまうらしい。

※編集部注......「LINE抜き」とはLINEのセキュリティ脆弱性を突いて、スマートフォンに保存されているLINE内のトーク履歴や写真、友達リストなどを不正に抜き出したり、外部から改竄したりすること。LINEはこれまでに何度か、この脆弱性を修正したバージョンをリリースしているが、悪意あるハッカーはすぐさま別のセキュリティホールを見つけてしまうため、いたちごっこだという噂も......。

 興信所のLINE抜きは、主に、決闘などではなく、浮気調査の依頼で使われているようであるが......。

 私も一度、その興信所で抜かれたLINEの書類を拝見させてもらった事があるが、そんなのを見てしまうと、もうLINEするのが恐ろしくなるレベルであった。

 余談であった。決闘の話であったな。しかし、大手新聞社の記事を読んでいると、しれっと少年達をこバカにしているような気がするのだが気のせいか。

「決闘に参加した少年の一部は......」と本来であれば"乱闘"という言葉のほうが適当なところに、あえて"決闘"という言葉を用いるあたり、やはり、こバカにしておるな。

 ともあれ何にせよ、負傷者が腕を折った少年一人であったのは、幸いである。それもこれも決闘に際して、ルールの取り決めがおこなわれていたからであろう。

 そういう視点から見れば、この少年達は時代錯誤ではなく、賢明な子達だったかもしれない。

 いや、賢明な子達は、そもそも決闘などせんか......。


(文=沖田臥龍)