客室の盗撮は都市伝説です
ごきげんよう、大塚です。
同業者さん(というか大先輩)がラブホについて書かれたご本が話題ですが、監視カメラについても触れられていたので、大塚的見解を書かせていただこうと思います。
前提として、カメラは「防犯」効果はほとんどないようです。カメラがあっても犯罪は起こる時には起こるのだと、パトロール(という名の雑談?)に来るおまわりさんもおっしゃっていましたよ。
あるとすれば、何かあった時の犯人の顔とかを確認する感じですが、ぶっちゃけ暴力沙汰はほとんどありません。当店では、中出しされたデリヘルさんの事務所の方が怒鳴りに来たり、パートナーさんの浮気を見つけられた方が乗り込んで来られたことくらいでしょうか。
受付では、エントランスと各階のエレベーターホールに設置した監視カメラの画像をモニターで見ていますが、これはご来店のお客様のご様子を見ているだけです。ご気分がお悪そうな方がいらっしゃらないかとか、不審な人物が入り込んできていないかとか、そういうことですね。
受付の美魔女によりますと、「誰もいないのにドアが開いたり、白い人影が廊下をスーっと移動しているのがモニターに映っていることもしょっちゅう」だそうですが、それはさておき。
お客様が客室にカメラや盗聴器を置かれるのは、不可能ではないと思います。でも、そもそもどこに置くのでしょうか。カメラの作動中はパイロットランプがつきますから、それに気づかれないようにしないとダメですよね。客室の家具は、せいぜいテーブルやソファ、クローゼットとテレビボードくらいですし、スタッフは清掃時にテレビの裏や冷蔵庫の下(たまに使用済みタンポ○とかがあるので)まで見ますから、置くところがありません。
また、仮に置けて撮影ができたとしても、回収するのがまたタイヘンです。同じお客様がお部屋を使える確率はそれほど高くないからです。もしかして一回くらいはできるかもしれませんが、「また○○号室ご指定の人が来てる!」となれば、「何か置いてあるんじゃねーか?」とスタッフ総出で捜索されちゃいますよ。
なら、スタッフ全員を巻き込んでおけばいいのでは? と思われるかもしれませんが、一般的にラブホの清掃員スタッフは定着率が高くありません。やめていく人が少なくないので、そういう人たちが他店でそんなお話をすれば一気に噂が広まってしまいます。
ですから、マフィアみたいにものすごく口が堅いファミリーとかでスタッフを固めれば、できなくはないでしょうが、そこまでしてやる必要があるのかどうか(笑)。
そんなわけですので、ラブホ客室内での盗撮、盗聴はまずありえないと思います。
どうぞご安心のうえ、ご利用くださいませ。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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誰か取り付けても、大塚さんが全部発見しちゃうぞ!(写真は本文とは直接関係ありません)
大塚
都内のラブホ「ホテルニューみのわ」(仮)勤務。就職難のため、思い余って清掃員に。水が合っていたようで結構エンジョイしている日々。週刊実話ザ・タブーにて「マル秘連載!! ラブホ清掃員が明かす『男と女の密室エロマンティク』連載中。ツイッターは@ohtuka_luvho