9月19日早朝、世界遺産である姫路城(兵庫県姫路市)の大天守に、小型無人飛行機「ドローン」がぶつかり、窓枠に傷が付くという事件が起こりました。その後の20日に北九州市の会社役員の男性(49)が「自分のドローンだ」警察署に出頭、兵庫県警は姫路城管理条例違反(管理に支障のある行為)容疑の立件を視野に入れ慎重に取調べを行なっています。
どうでもいいことを扇情的に報じすぎると模倣犯が増えるのでは?

wikipedia姫路城より(リンク)
私は20代のほぼ全てを塀の中に捧げている。その大半を姫路少年刑務所に収容されていた。収容中、室内に備えつけられていた小机に上がれば、姫路城が微かにみえる独房で暮らした事があり、夜になるとライトアップされた姫路城を観て、己を叱咤激励していたものである。
その姫路城にドローンが衝突し、大天守の窓枠を破損させたというのなら私も黙っていられない.........なんて事を言いたいのではない。
破損したのであれば、直せばよい。ただそれだけの事だ。
もちろんそれが、文化財保護法違反というのであれば、犯人を見つけ出し引っ捕えなくてはならない。だが、それだけの事だ。それだけの事を必要以上に騒ぎ立てたりするから、またへそ曲がりがドローンを空に飛ばすのではないのか。

姫路少年刑務所の外観 公式サイトより引用(リンク)
そのたびに、ドローンの使用制限が締め付けられる訳だが、それならば一層の事、発売禁止にしてしまえばいいのではないのか。それもせず騒ぎ立てたりするから、愉快犯があらわれるのだ。
ドローンを趣味にしている人達からすれば、本当に迷惑この上ない話であろう。だが、騒ぎ立てられ、ドローンの飛行に規制をかけられるのは、もっと迷惑なはずだ。
報道はいつの時でも真実を伝える事が最大の役目であり、むだに煽りたててイタズラに世間の注目を集める事がつとめではないはずだ。話題を追いかける事も報道の宿命かもしれないが、その影響で愉快犯を生み出している事もよくよく理解してもらいたい。
(文=沖田臥龍)