東京都世田谷区北烏山のアパートで昨年12月、危険ドラッグを使用して隣の部屋に侵入し住人の女性をナイフで切り付け、傷害などの罪に問われていた無職、田中勝彦被告(32)に東京地裁は18日、求刑通り懲役2年6月の判決を言い渡しました。田中被告は意味不明な言動を繰り返すことで有名で、犯行直後は捜査員に「俺が刺したんだよ~! 薬飲んでやっちゃった~」と叫び、送検時には報道陣に向かって満面の笑みでダブルピース。取り調べには「しぇしぇしぇ~のしぇ~」と答えるなどしていました。また公判では、人気漫画「ドラゴンボール」の孫悟飯になりきり"界王拳"で手錠を外そうとしてみしたり、精神科医に「精神異常って書いてよ。先生の調書で決まるんだから」などと発言していたことも判明していました。
舐めたクチきけんようにしたれ

パトカーで連行される田中勝彦被告
本当にたかだか2年半の懲役で、社会に放ってよいと考えているのか。そんな短い期間で、"あの"田中を矯正できると思っているのか。逮捕された後に、ネズミ男似(ネズミ男に失礼か)の顔でダブルピースをしてみせ、世間中の吐き気を誘った男だぞ。厳粛であるはずの公判廷においても、戦闘民族スーパーサイヤ人になったフリを出来る男だぞ(法廷侮辱罪を適用しても良かったと思われるが......)。
田中の歪みきった人間性は、檻の中にたとえ10年ブチ込んで置いても、改善不能であろう。
改善不能ではあるが、田中の気持ちや、すこぶる悪い言動を、力ずくで抑えこむ技がない訳ではない。それは田中に、こんな事をすればタダでは済ましてもらえない、という感情を植え付けるのである。
先日も無駄にその姿を世間に垣間見せた、大阪府警組織犯罪対策部、通称マル暴。泣く子も黙る鬼の四課が、田中の取り調べを担当していれば、田中はスーパーサイヤ人になれなかったはすだ。
府警本部のマル暴の取り調べは、昔に比べずいぶんと柔らかくなったように思われるが、さにあらず。人権無視は相変わらずである。取り調べ中でも、容易くパイプ椅子に腰かけさせてはくれない。日がな一日、壁に向かい気を付けなんて朝ごはんみたいなもんである。
少しでも何か言おうものなら、取り調べ官以外の金魚の糞が「兄貴に下手打たさす気かいっ!おんどれっ!」と罵詈雑言をおかわりさせてくれる。
そんな公認の暴力団事務所のような取り調べ室で、人権を堂々と無視され続ければ、田中など直ぐに神妙になるであろう。
取り調べ官だけでなく、現在田中を収容している拘置所に置いても、保護房を適用した得意の行き過ぎた処遇にかえれば、田中の言動は完全に鳴りを潜めるはずてある。
実際、田中は舐めているのではないか。

wikipedia大阪刑務所(リンク)
取り調べにしろ、留置場にしろ、拘置所にしろ、二度と入りたくないような処罰を受けていないから、舐めているのではないか。だからこそ、裁判でモノを田中にいう元気を与えてしまうのだ。
二年半やそこらで本当に田中を社会へと放つ気で当局は考えているのならば、最低二度と捕まりたくない、と田中に思わせる設置ぐらいはとるべきであろう。
かくいう私も、若い頃には嫌という程、その洗礼を受けた。
それでも反抗し続けていると、カメラの設置されている房に何ヶ月も入れられ、限られたプライベートすら全て剥奪していただいた。
独居で何年も無視され続けた事だってある。
そうして初めて捕まるのが嫌だと考えるようになっていったものだ。
今の田中の言動を見る限り、田中の置かれている処遇はユルユルだという事がわかる。そんな処遇でたかだか、二年や三年の短い刑期を過ごしてきたところで、田中の本質は何も変わらないだろう。
(文=沖田臥龍)