>  > 山口組実録シリーズ 「菱の血判」その⑥ ~会費の行方~
日本の裏社会で今、なにが起ころうとしているのか?

山口組実録シリーズ 「菱の血判」その⑥ ~会費の行方~

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親分を神格視するのではなく、親分の思想をこそ讃えるべき


 山口組六代目は、各直系組織が収めた月々の会費の中から約3000万円を自身の収入にしていたというのが一応のマスコミ発表である。ところが、山口組六代目には本妻の他に4人の愛人がおり、愛人1人につき月々300~500万円の現金が生活費として各人に渡されているという話がある。そして、本妻には月々約3000万円が渡されていたというから、単純計算しても4200万円は必要となってくる。自身の収入3000万円では足りないのは明白である。つまり、山口組六代目の月々の収入は3000万円以上だったのか、それとも、愛人等へ渡される現金は誰か他の人物が工面していたのか、はたまた月々の山口組会費の中から4人の愛人たちへ毎月1200~2000万円もの大金が放出されていたのかは不明であるが、もしかりに最後の推測が事実に近いものだとすると、六代目直系団体のうち約15団体前後の会費が毎月六代目の愛人たちの財布に収まっていた事にもなるのである。
 
 英雄、色を好むという言葉がある。六代目に愛人がいる事はこの際どうでもいいが「子分は親分の言う事を絶対とする」「黒い物でも白という」といったヤクザ界独特の習慣は、親分の性格を絶対とするのではなく、親分の持つ任侠道をこそ絶対だとしているものだということを、ヤクザ界は今一度肝に銘じなければならない。つまり、親分の性格と信念とを混同して受け止めてはいけない、ということだ。もっとも、この事はもしかすると、一般企業や一般団体にも多くあてはめて言える事なのかも知れないのだが。

(取材/文=藤原良)