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「狙うは司組長のクビひとつ」←週刊現代は今週も過激です

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分裂状態の続く国内最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)。関係者が堅く口を閉ざす中、マスコミ各社はどのように情報を集め、報道しているのかを読み比べる!

暴力団取材の第一人者・溝口敦氏が今週も健筆を振るう

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週刊現代9月26日・10月3日合併号

 今週月曜日(9月14日)発売の週刊現代9月26日・10月3日合併号は、今週も溝口敦氏による山口組の詳細なレポートを掲載している。暴力団取材のパイオニアであり、現在もなおトップランナーのひとりでもある溝口氏だから知り得た独自情報がいくつも紹介されているので、そのいくつかを紹介したい。

 まず神戸山口組側の直近の動きとして──
・月会費の額が新しく決定した。役付きの者は30万円、中堅20万円、若中10万円(いずれも月額)。この金額は若中115万円(プラス積立金10万円)だった分裂前の山口組時代と比べるとべらぼうに安い。
・井上邦雄・神戸山口組組長への誕生日プレゼントの禁止。
・雑貨の押し付け販売も禁止。

 などの情報を記した上で、最後に『神戸山口組に移ったメンバー(六代目山口組の元直系組長)』の「今回の分裂は年貢の取り立ての厳しい悪代官に対して、直系組長たちが百姓一揆を起こしたのと同じことです」という『肉声』を紹介している。

 一方、六代目山口組側の直近の動きとしては──
・防弾チョッキの購入、着用が強く勧められるようになった。
・六代目山口組に残った、ある直系組織では8月27日以降、全直参(この場合は三次団体のこと)が二次団体の本部事務所に宿泊されるように指示が出された。
・神戸山口組に移籍した二代目宅見組に対する切り崩し工作を中止した。
・山口組の水や雑貨を一手に引き受けている『A社(記事では実名)』が摘発されるのでは、という噂がなぜか大阪地区の六代目山口組系組織で流布している。

 さらには、組内全体に、どちらかといえば厭戦気分が漂い出してきた気配があるとして、末尾を「(司忍。六代目山口組組長の戦略は)打つ手としてはいささかちぐはぐ感が拭えない」とやや強めの表現でレポートが締められている。

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『溶けてゆく暴力団』講談社

 それにしても、マスコミ接触禁止令が出ているであろう今の時期の六代目山口組、神戸山口組の直参組長クラスからコメントを取れるのは、溝口氏ならではの手腕であろう。また、警察筋からとおぼしき情報もいくつか差し込まれており(たとえば工藤會の金庫番といわれる山中政吉容疑者から押収した証拠品の詳細など)氏の情報源の広さにはあらためて舌を巻かされる。

 ただし、この記事には致命的な欠点がある。「神戸山口組 狙うは『司組長のクビひとつ』」という特集タイトルは、いったいどこから出てきた言葉なのか? 本文中には該当するような箇所はどこにもないのだが......。

 というわけで、この特集の担当編集者には猛省をうながしたい。表紙を見た瞬間に「......マジか」とつぶやき、いそいそと同誌をレジへと持っていってしまった筆者に謝罪すべきであろう。


(文=R-ZONE編集部)