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新橋の金券ショップを襲った強盗二人組の手配写真を元極道がうらやむ

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okita_news_0915_01.jpg金券ショップ強盗容疑で2人逮捕(リンク

金券ショップ強盗容疑で2人逮捕
TBS news"i"(13日11:20)
 11日、東京・JR新橋駅近くの金券ショップで現金およそ340万円を奪ったとして、男2人が警視庁に逮捕されました。

 逮捕されたのは、自称・名古屋市の職業不詳・杉野正輝容疑者(29)と杉浦将太容疑者(24)です。

 杉野容疑者らは11日午後7時ごろ、JR新橋駅近くの金券ショップで、警棒とカッターナイフを男性店長に突きつけて「刺されるか金を出すかどっちかにしろ」などと脅し、現金およそ340万円を奪った疑いが持たれています。

 杉野容疑者は容疑を認めているということですが、杉浦容疑者は否認していて、警視庁は当時のいきさつを調べています。


その報道は悪意ありすぎやろ


 以前にもこのコラムで書いているが、「自称」特に「自称無職」の報道に対して、私はある種の違和感を持っている。それは、「無職」と言ってる容疑者に「自称」をつけるのは、あきらかな悪意を感じてしまうからだ。

 そんな私が今回ついに、驚愕してしまう「自称」に出逢ってしまった。

 自称・名古屋市の職業不詳

 名古屋といえば、今話題の山口組の分裂騒動を連想してしまうが、名古屋ではなく、名古屋市である。

 職業にではなく、住所に自称を持ってくるのは、新たな悪意であろうか。

 住所は自称、職業は不詳。わからない部分が多すぎて、危うく金券ショップの強盗が、私の中で霞んでしまいそうだ。

 だがそんな私の心中?を察してか、自称名古屋市コンビは、なかなか粋?なセリフを吐いて、離れそうな私の心を掴んでくれた。

「刺されるか金を出すかどっちかにしろ」

 どっちも嫌だろ、普通に考えれば。だが、この言いまわしが、なんか気どっていてイイ。

 昔だったら、「刺されたくなければ、金を出せ」だった。それがいつからか、テレビなどの影響も大きいだろうが、たたき(強盗)側も、心理的に相手に恐怖を持たす為に、微妙に言い回しを変え始めた。

 そのセリフを恥ずかし気もなくパクってしまってるのに、自称は名古屋市。悪意あるよな、やっぱり。

okita_news_0915_02.jpg

手配写真の例

 だが、こんな自称名古屋市コンビに、ちゃんとテレビサイドはフォローもしっかりいれている。それは、テレビで使われている二人の写真だ。二人とも様になっている。

 とくに杉野のほうは、一人だけ罪を認めたご褒美ともいわんばかりの、撮影写真のようなショット。私なんて、留置場に入る前に警察署内で撮られた写真しか、使われた事がないというのに......。この時の写真映りがどういうわけか辛気臭く、悪人ヅラに仕立て上げるのに持ってこいとなり、マスコミ受けするのだろうか。

 強盗という"強"がつく凶悪犯罪なのに、なにかと事件以外のところにも興味をそそられる自称・名古屋市コンビであった。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。