>  > せっかくマスコミに活躍を大きく報道されたのに身内に足を引っ張られた埼玉県警に元極道が同情?
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

せっかくマスコミに活躍を大きく報道されたのに身内に足を引っ張られた埼玉県警に元極道が同情?

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okita_news_0911_07.jpg埼玉県警巡査部長の男を逮捕 58歳男性殺害事件(リンク

埼玉県警巡査部長の男を逮捕 58歳男性殺害事件
テレ朝news(2015/09/12 05:50)
 埼玉県朝霞市で58歳の男性が殺害された事件で、警察は、埼玉県警浦和警察署に勤務する31歳の巡査部長を殺人などの疑いで逮捕しました。

 4日午後4時半ごろ、朝霞市根岸台の自宅で、寺尾俊治さんが死亡しているのを弟が見つけました。首にひもで絞められたような痕があったことから、警察は、寺尾さんが何者かに殺害されたとみて調べていました。その後の捜査で、浦和署に勤務する巡査部長の中野翔太容疑者が事件に関与している疑いが強まり、警察は12日未明、中野容疑者を殺人と住居侵入の疑いで逮捕しました。部屋には財布や多額の現金が残っていて、動機など詳しいことは分かっていません。警察は朝から記者会見をしています。


いろいろとタイミングが悪すぎるでしょ


 埼玉県警が慌ただしい。

 山口組から分裂した今話題の「神戸山口組の主軸、山健組」へ、大阪府警に続き、二番槍(二番煎じ?)となるガサ入れしたのは埼玉県警だった。ガサ入れの名目は「2013年10月にさいたま市岩槻区の民家の外壁に銃弾が撃ち込まれる事件について、山健組幹部が発砲を指示した疑い」というもの。わざわざ2年前の事件を引っ張りだして派手にガサ入れしたものの、大阪府警ほどは話題に上がらなくて気の毒だったが、不覚にも巡査部長の殺しで話題を独り占めしてしまったようだ。この巡査部長の殺しが発覚するのがガサ入れより先であれば、わざわざこんな過去の事件で山健組に家宅捜査はかけなかったのではないだろうか。

 なにしろ2年前の事件である。話題に便乗した気がしてならない。そんな事をしてるから、不祥事を起こした途端にパッシングをくらってしまうのである。

 今、神戸山口組は指定団体となっていないため、法律上でいけば暴排条例などが適用外となってしまうので、当局としては家宅捜査などで実績をつくり早く指定団体に認定したいのであろう。だが、強引な捜査活動は困難を招くだけであり、余計に市民を不安にさせる(テレビで何度も流れていた府警のガサ入れだって、あれはなんなのだ。どっちがヤクザなのか分からない。警察官には警察官らしい言動が必要ではないのか)。費用対効果を考えたら税金の無駄遣いではないのか。

 攻めの姿勢を見せた埼玉県警だったが、身内による殺人事件発覚後は、一転して守りの姿勢に後退してしまっている。出る杭何とやらになってしまったようだ......。

 その原因の主は、31歳、巡査部長。

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『週刊少年ジャンプ』2008年18号 集英社

"こち亀"こと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の大原部長がこの階級にあたる。マンガで描かれている大原部長は50代と思われるが、それにしても出世が遅い。

"こち亀"の主人公の両津や中川達に「部長、部長」と呼ばれ、所轄の署長とも昵懇な事から、偉いさんとの印象を与えがちだが、実社会から見ると窓際族であったりする。

 警察官の階級に置いても、巡査部長は下から二番目の位置であり、大企業の「部長クラス」とは大きく異なってしまうわけである(ちなみに大企業の部長クラスにあたるのは、巡査部長から二階級上の「警部」あたりではあるまいか)。

 大原部長は出世を諦めているのか。その割には、絶大な力を持っており、巡査部長のクセに、官舎に暮らす事もなく、身分不相応の豪邸暮らし(あ、中川に麗子もか)。親が金持ちだったのであろうか。羨ましい限りである。

 大分と横道にそれてしまったが、警察官が殺しという犯罪を犯した場合、著しく警察の信用を失わす事からも、その処罰は必然厳しいものにならなければならない。

 埼玉県警上層部からすれば、この巡査部長に、苦虫噛む思いであろうが、そんな個人的感情より、総力をあげて事件解明へと取り組む事が最課題である。
そんな事、私のような者に言われなくとも、よくわかっているであろうが。

 一生懸命、頑張って任務にあたっている多くのお巡りさん達からすれば、このように一部の者のせいで組織全体の信用が著しく低下してしまうのは、なんともやりきれないのではないだろうか。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。