>  > 大阪西成区で内縁の夫を焼き殺した女が全国ニュースの取材に答えていた
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

大阪西成区で内縁の夫を焼き殺した女が全国ニュースの取材に答えていた

この記事のキーワード:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
okita_news_0909_11.jpg部屋ごと放火、内縁男性を殺害 容疑で58歳女を逮捕 多量の睡眠薬成分を検出(リンク

部屋ごと放火、内縁男性を殺害 容疑で58歳女を逮捕 多量の睡眠薬成分を検出
産経WEST 2015.9.8 20:11
 大阪市西成区で昨年12月、内縁関係にあった男性(78)が住むマンションの一室に放火し、男性を殺害したとして、大阪府警捜査1課と西成署は8日、殺人と現住建造物等放火容疑で同区南津守、無職、市川美枝子容疑者(58)を逮捕した。「私は無実です」と供述し、容疑を否認している。男性の血液からは多量の睡眠薬の成分が検出されており、府警は事件との関連を調べる。(中略)

 逮捕容疑は昨年12月14日午後7時25分ごろ、三島さんが寝ているベッド上の寝具に何らかの方法で放火し、壁や敷居など約1・6平方メートルを焼損、三島さんの顔などにやけどを負わせて殺害したとしている。

 消防隊員がベッドの上であおむけで倒れていた三島さんを発見したが、間もなく病院で死亡が確認された。 ベッド上でライターが見つかり、府警は失火も視野に燃焼実験を重ねるなどして出火原因を調べたが、寝たばこや漏電が原因ではないことが判明。出火前後、三島さん宅に市川容疑者が出入りする様子が防犯カメラに写っていたことや、普段から2人の間でトラブルが絶えなかったことなどから関与が浮上した。

 また、三島さんの血液からは2種類の多量の睡眠薬の成分が検出されたが、1つは三島さんが処方を受けていないものだった。府警は、睡眠薬の影響で三島さんが出火時も現場から逃げ出せない状態だったとみて、薬の摂取に市川容疑者が関与していないか慎重に調べる方針。(後略)


部屋ごと放火して内縁の夫を焼き殺した58歳の女


 大阪は西成区。この地区は大阪でも他の地域とは異なり、ある者は毛嫌いしているし、ある者には最後の楽園にみえる。そんな人間の欲望が着飾られることなく晒された街、西成で火の手が上がった。

 逮捕された女をテレビでみていると、どこか毒物カレー事件の林真須美被告を思い出してしまう。

 表情や体型、もしくは喋り方や声が、というのではない。市川の持つある種の匂いと胡散臭さが、私の中で林と市川をダブらせるのだ。

okita_news_0909_14.jpg

テレビ局のインタビューに答える市川容疑者 ANNnewsCHより(リンク

 逮捕前のインタビューがどの報道番組でも流れていたが、そこでの市川の話し方には一つひっかかる箇所があった。それは、市川自身が過去3回のボヤについて話している場面だった。前後の事は語るのだけれど、肝心の火のまわりについては何も話さない。まるで「火」という言葉を口にするのははばかられる、というような言い方をしているように見受けられたのだ。

 もちろん、火事の事がトラウマになってしまい、火の事を思い出さないよう記憶の底に押し込めている可能性はある。だが、それにしては前後のエピソードはペッラペラ喋るのだ(「保険金かけてなかったのに」とかまで喋る!)。もしかしたら市川の中である種の防衛本能が働き、「火をつけた」という言葉に抵抗を示しているのではなかろうか。この印象が、私の中では消えずに長く残っていた。

 解剖の結果、被害者である内縁の夫(78)の胃からは、大量の睡眠薬が検出されたという。20年も連れ添い、介護までしていたというのであれば、正直に話す事が最後の市川に残された道ではないか。状況的にも、否認しようが素直に罪を認めようが、市川の求刑はたいして変わりはしないだろう。ならば、せめて罪を認め、綺麗な心で早く手を合わせるべきではないのか。