>  > 秋田県鹿角市でタクシー運転手の腹を刺し頭を車でひいた男の動機に元極道が困惑
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秋田県鹿角市でタクシー運転手の腹を刺し頭を車でひいた男の動機に元極道が困惑

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効き目になるとマイ青龍刀を振り回す男


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写真はイメージです

 タクシーがターゲットにされた事件ということで、私の周囲の男が犯した過去の話を今日は聞いて頂きたい。

 その男は、凶暴な男だった。強烈なエゴの持ち主で、生き方全てが無茶苦茶だった。

 そんな人格の人間に覚せい剤を放り込むと、猜疑心をいかんなく発揮してくれる。警戒心が生まれ、凶暴性にも拍車がかかってしまう。

 そのような状態で、車に乗ってしまうとどうなってしまうか。タクシーまでもが、自分を狙う警察に見えてしまうのだ。タクシーの運転手さんからすれば、この上なく迷惑千万な話であるのだが......。

 普通の覚せい剤常習者にも、そういう心理になる者もいるにはいるが、その場合、逃げたがるものではないのか。でも、その男の場合は違う。凶暴性がいかんなく発揮されてしまい、逆に「待てこらっ!」となってしまうのだ。

 その日も、常備していた愛用の青龍刀を窓から振り回しながら、前方のタクシーにクラクションを浴びせ、必死に追いかけていた。

 タクシーの運転手からすれば、バックミラーに写る光景は、地獄絵図に見えた事であろう。

 必死に逃げるタクシー。その後を追いに追う男。

 そして、いつの間にか、追いかけているはずの男は、本物のパトカーに追われる身に変わっていた。

 結果、緊急配備を敷かれ、御用となってしまう訳だが、その凶暴性は果てる事を知らず、ついには、囲む警察官達に......ではなく、自分に向いてしまうのだから、どうしようもない。

 愛用の青龍刀を喉元に突き刺したかと思うと、一気に胸元めがけて斬り裂いてしまったのだ。

 幸い命は取り留め、意識を取り戻した後、病院のベットの上でやっと往生した(=観念した)のだった。

 もちろん、そういう気性のため、現在も十数年の刑に服している

 余談だが、私とは絶縁状態中である。だって差し入れや面会の期間が少しでも空くと凄い手紙が届くので、手に負えないからである(笑)。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。