>  > 「弁護士という仕事は、悪の誘いも多いんやろな」と元極道が自分の体験も交えつつ推測
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

「弁護士という仕事は、悪の誘いも多いんやろな」と元極道が自分の体験も交えつつ推測

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現在、刑務所の中にいる元弁護士


 もう一人の弁護士はNである。

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写真はイメージです

 Nは多額の業務上横領の罪で逮捕起訴され、現在は某刑務所で服役している。

 Nと私は何故かウマがあった。Nは酒が好きで、Nの好きな日本酒をNの事務所まで持っていったり、Nに誰かの依頼を私が頼んだ時は私自らNの運転手を務め、警察署や裁判所を走り回ったりしていた。

 Nに弁護を依頼して、その後Nと連絡が着かなくなった者が続出していたが、私の電話だけは必ず出てくれていた。

 Nは裏社会の人間の弁護をやるには人が良すぎたのかもしれない。結果、安請け合いしてしまい、弁護料をもらえない事もしばしばあった。

 そんな関係だったNが、私の電話にも出なくなってしまい、おかしいなっと心配していると、一週間もしないうちにNの逮捕がテレビから流れた事を今も鮮明に覚えている。

 今お世話になっている先生はそれらの事情をよく知っているので、時折冗談まじりに「沖田さんと付き合いしとったら、私も首くくらなあかんようなるのとちゃうのっ?」と言ってきたりするのだか。


 人生に追い詰められ、疲れた時、実行に移すか移さないかは別として死にたくなる時は誰にだってあると思う。

 誰だって四六時中、365日、良い事ばかりであるはずがない、

 人そは誰でも、それぞれ不安や心配を大なり小なり抱えて暮らしている。

 現状から逃げれば、確かに楽になるかもしれない。だが、残された者達はどうなるのか。

 路頭に迷ったり、必要以上の苦労を背負わされたりするのではないのか

 それを思うと、やはり自殺は人してとるべき道ではないと、私は今回の弁護士の自殺に触れ、つくづくそう思わされた......。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。