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日本の裏社会で今、なにが起ころうとしているのか?

山口組分裂問題続報! 水面下で情報戦はじまる!?

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編集部に送られてきた一通のメール


 実質的な分裂状態となっている国内最大の指定暴力団山口組。暴対法の締め付けなどもあり、残留グループと離脱グループとの間でいまのところ大規模な抗争は起こっていないと見られているが、水面下では情報戦とでも呼ぶべき動きがはじまっているようだ。

 山口組では過去に何度も怪文書が出回ったことがある。

 もっとも有名なものは、空白となっていた山口組四代目の座を山本広組長代行と竹中正久若頭(肩書は当時のもの)とで争っていた1982年の9月頃に出回った「三代目山口組を守る同志会」なる正体不明の人物の手による怪文書だろう。この怪文書の効果は絶大で、この文書が出回ったことにより結果的に山本広組長代行は立候補を取りやめることなったと言われている。

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 また山一抗争末期の1988年7月には山口組内部だけでなく各マスコミにも差出人「安東美樹」名の書状が送られてきたことがあった。安東とは山口組竹中組組員で、山本広邸前警官銃撃事件で指名手配中だった人物である(当時/現在は六代目山口組直参)。この文書は多くのマスコミで取り上げられ、一和会の衰退を世間に強く印象づけることとなった。とはいえ、この書状を作成したのが本当に安東だったのかはいまだに判然とせず、広い意味ではこれも怪文書の一種と言えるかもしれない。

 さらに後藤忠政・後藤組組長処分問題(2008年)のときにも怪文書が出回っている。

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「(中略)長引く不況の時、五代目時代の会費に比べ35万円も増えている。 バブル全盛時代でさえ今の会費より少額で充分維持運営していたではないか。 また、その使途はどうなってるのか何ら説明がないが、山口組は全員のものではないのか、説明を請う。 その上に雑貨屋ごとき飲料水、雑貨の購入、これは強制購入ではないか、我々は雑貨屋の親父ではない。 最終的には我々の組員が極道としての誇りを傷つけながら、恥を忍んで売り歩いているのだ。 その収益は何としているのか。 次に五代目の時、山口組会館建設の目的の元、当時100人強の直参より各社2000万円、合計20億円の金が集められ、用地を購入したが、六代目に移行して後、何時のまにか売却されているが、この公金は一体どうなっているのか正確な説明と、公的書類を提示してもらいたい。 併せて五代目時までに貯蓄してきた約10億円の金はどうなっているのか、噂によれば消えているとの事、納得のいく説明を求める。(後略) 」

「この山口組執行部を強く批判する文章の直後に数人の直参組長の名前が記されているのですが、その名前のあがった組長のほとんどがこののち処分されているところを見ると、この文書はたんなる怪文書のたぐいではなかったのかもしれません。そうなると、ここで指摘されたポイントが今回の分裂劇にも尾を引いている可能性はあります(実話誌記者)」

 近年では昨年2014年の夏に、司忍・六代目組長や六代目執行部を激烈な調子で非難する怪文書が出回ったことは広く知られている。

「(中略)現在の執行部、幹部の醜態、悪業の数々は目を覆うばかりである。内部の噂話、悪口はするな、他団体に関しての話題も内政干渉にあたるなどと、さも仁俠界の伝統、掟を尊重するかのような態度を偽装しているが、所詮(しょせん)は自己欺瞞(ぎまん)と無能の所産である。
逆に山口組の現状を組全体や他団体に知らしめれば、自身の信頼を失墜せしめ山口組自体が崩壊し、引いては自分たちの生命の危機さえ感じているからである(後略)」

 わずか一年前に出回った怪文書である。今から思えば、これもまた今回の分裂劇のサインだったのかもしれない。

 以上が駆け足で振り返った「山口組・怪文書の歴史」である。なぜこのような記事を編集部が作成したのかというと、本日、編集部のメールボックスにこれから紹介するメールが届いたからである。差出人として実在する暴力団組長の名前が記されていたが、その真偽は不明である。したがって信憑性も定かではないことは明言しておく。

「今回の分裂騒動は、警察関係者、報道関係者の予想を大きく超えることになるでしょう。離脱組と呼ばれている側に、東日本から独立系組織が一団体、西日本から三団体が加入する動きがあります。その他にも、大組織から離脱し加入を表明している組織が東北地方にある模様です。
これまでのヤクザ史を鑑みても脱退組に組織の繁栄は難しいと予想されがちですが、それを補うだけの大義が存在すれば状況は大きく変わるのではないでしょうか。全国の極道図は大きく再編されることと思われます」

 内容は以上である(時候のあいさつなどは省略した)。これは今回の六代目山口組の分裂騒動を指しているとみて、まず間違いない。そして、この内容が事実であれば、山口組だけでなく、日本の暴力団社会全体が大きく揺れ動くのではないだろうか。とはいえ事実確認が取れない以上、編集部としてもいたずらにこれ以上の言及は避けさせていただきたい。こういう時期には噂が飛び交うのが常であるし、その多くが的を外している事も少なくないからだ。

 果たして、このメールも怪文書なのだろうか、はたまた事実に近い筋の話なのだろうか。

 その答えは、いまは時間に委ねるしかない。(2015年9月1日公開)


(文=R-ZONE編集部)