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山口組分裂の原点を探る! 日本のヤクザ社会に今、何が起きているのか!?

日本のヤクザ者たちよ、いまが原点に戻るラストチャンスだ

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愚連隊から名門組織の一員へ

──新刊では、少年時代から引退までの思い出も綴られています。

高田 ガキの頃からワルでしたねえ(笑)。高校生の頃から愚連隊として喧嘩と恐喝に明け暮れていました。賭場の開帳もしていたんです。でも、少年刑務所と刑務所に懲役の期間があったので、稼業入りは26歳とやや遅めでした。

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 ヤクザになることで、女手ひとつで育ててくれた母を泣かせることになりましたが、母は「あなたが選んだ道なら」と許してくれました。ただし、弱い者いじめをするなと言われましたので、それはずっと守ってきたつもりです。

 ヤクザとしては、最初に上州田中一家・大澤孝次総長から正式に盃を貰い、その後はまた懲役に行き、大澤総長から破門されて三代目稲川会・稲川裕紘会長から盃をもらって直参となり、会長秘書も務めさせてもらいました。

 波乱万丈といえばそうかもしれませんが、それなりに楽しくもありました。一般の人の3倍くらいは「人生勉強」をさせてもらえたと思っています。

──最初の親分との確執など、微妙な部分も書かれています。

高田 稼業入りして、いいこともありましたが、よくないこともたくさん経験しました。「恨み言」というよりは、客観的な事実として書き留めておきたいと思ったのです。子分は親分に逆らえないのですから、親分がきちんとしていなければ、最終的には組の存続にも関わります。

──ご自身の体験とともに、テキヤと博徒との違いやその歴史、また海外のカジノのお話も書かれています。

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海外旅行中の髙田氏

高田 現在の「暴力団排除」は問題だらけですが、テキヤである『男はつらいよ』のフーテンの寅さんと、博徒である『昭和残侠伝』などの高倉健さんを一緒くたにして「暴力団員」と呼び、排除することも問題の一つです。

 そもそもテキヤと博徒はまったく別の存在で、歴史も、祀る神も、親分・兄弟分・子分の盃ごとの作法も違います。もちろん「符牒」も違います。

 あとは、今は映画でしか見ることのない「おひかえなすって」の仁義など、昔の作法などについても書きました。

 海外のカジノや賭けゴルフは自分の経験です。楽しかったですが、しっかり負けて帰ってきました(笑) 今となっては、それもいい思い出ですね。

──稲川会の方については実名で書かれていますね。

高田 当初は会の人間に限らず、すべて実名で書くつもりだったのですが......。まあ読む人が読めばわかると思います。特に、私が懲役に行くきっかけとなったプロゴルファーや、ガキの頃から知っていたサラ金王との関係は我ながら面白いと思います。あとは、警視庁赤坂署の現役捜査員も加担した裏カジノ問題などについても書いています。