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山口組分裂の原点を探る! 日本のヤクザ社会に今、何が起きているのか!?

「暴力団犯罪」の警視庁・内部資料を情報公開しちゃいまーす

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真実はおまわりさんに聞け!

 そこで、警視庁に電話して聞いてみた。

 平成26年の上半期の「構成員」は、住吉会が約5400人、山口組が約1800人、極東会が約1450人、稲川会が約950人、松葉会が約650人。どこまでを構成員とするのかって問題もあるけど、とにかくこの5団体で東京の「暴力団」の79.5%を占めてるんだという。

 そうするとだょ、東京は住吉会の「構成員」がダントツに多くて山口組の3倍、なのに「検挙・送致」の人数は山口組の約1.7倍でしかない。

 住吉会のほうが山口組より、いわばおとなしいのか? あるいは、警視庁は山口組ばっかり狙って逮捕してるとか?

 「法令別」のデータを見てみよう。
 
 全犯罪の中でいちばん「検挙・送致」の人数が多いのは、やっぱりというか「覚せい剤取締法」だ。4711人中790人、約17%を占めてる。全団体の平均が約17%ってことだ。

 その「団体別」のデータは、住吉会が1829人中、約19%に当たる349人。同様に、極東会は251人中51人で約20%。これらは平均より多い。

 一方、山口組は1247人中166人で約13%。平均より少ない。警視庁のこのデータからは、山口組はシャブをあんまり扱わないってことになる。

 へぇ~。

データは語る

「法令別」でシャブの次に多いのは「詐欺」。4711人中676人、約14%を占めてる。
 なぜ「詐欺」なんぞが第2位なのか。近頃は"オレオレ"などの特殊詐欺が猛威をふるってる。そっちで捕まる者も多いってことかなぁ。いや分かんないけど。

「詐欺」を「団体別」で見ると、住吉会が1829人中232人で約13%。極東会が259人中30人で約12%。山口組はといえば、1247人中224人で約18%。これは平均(約14%)を超えてる。

 東京では、山口組はシャブより詐欺に力を入れてる?

 ともあれこの分野は俺の専門外。んなこと誰でも知ってる、常識だろと笑われるかもしれない。データのトリックに引っかかったバカ野郎だと叱られるかもしれない。

 でもでも、データ自体は面白いでしょ。

 同じようなのが全国の警察本部と道府県庁の情報公開室にあるはず。大阪や福岡のデータからは、東京とはまた異なるものが見えてくるだろう。あなたもいっぺん見に行っては如何か。

 ん? そんなに暇じゃねーよ? あーん、俺だって忙しいんだからぁ(泣)。(2015年3月9日公開)

(取材/文=今井亮一)


今井亮一 プロフィール
いまいりょういち●交通ジャーナリスト/マンガ原作者/作家。著書は『交通違反ウォーズ!』(小学館)、『なんでこれが交通違反なの!? 警察は教えない126の基礎知識』(草思社)、『裁判中毒 傍聴歴25年の驚愕秘録』(角川書店)など多数。
ブログ「今井亮一の交通違反バカ一代」http://ko-tu-ihan.cocolog-nifty.com/
メールマガジン「裁判傍聴バカ一代」http://www.mag2.com/m/0001035825.html