>  > 暴力団の東京進出パターン 巧妙化していく『拠点作り』の実態!!
山口組分裂の原点を探る! 日本のヤクザ社会に今、何が起きているのか!?

暴力団の東京進出パターン 巧妙化していく『拠点作り』の実態!!

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狙うは「1年以上借り手のない賃貸オフィス」

 やはり花の都・東京である。ひと筋やふた筋の歓楽街を総じて花壇街なんて呼び方もするが東京はビッグサイズの花の都である。

 暴力団のシノギはいろいろあるが、東京でのシノギを目論んで上京して来る組織もある。

 が、学生の上京のように正面からの引越しというわけにはいかない。表立って看板を掲げるのも昨今よろしくない。で、まず、前乗りチームとして、企業舎弟を使う。

 登記済みの株式会社。この株式会社が狙うのは1年以上借り手がない賃貸オフィス。不景気のお陰で都内には長らく借り手のない賃貸オフィスがゴロゴロとある。当然に大家はほぼ無審査で入居を許可する。仮に審査をしたとしても正式な株式会社である為に断りようもないのだが、この部分が後々重要になってくる。

まずは振り込め詐欺など、犯罪の拠点として使われる

 株式会社として都内のオフィスを賃貸し、そこを拠点として、最近では主に振り込め詐欺なんかをやったり外国人労働者入国手続きの書類上の拠点としたりする。

 某組織は震災復興事業の架空本社として使用したりもしている。よって不動産契約時に発生した料金はすぐに回収出来る。この時点で既に東京進出完了とも言えるが、どうせなら逮捕される確率の低いかたちでの事務所開設の方がいい。

 振り込め詐欺や事件屋の事務所ではいつ警察に踏み込まれるか分からない。組織としても、やはり、もっと暴力団らしい理由のある事務所の方がいい。暴力団とはそういう生き物である。(2015年2月22日公開)

そして踏み倒しへ

 で、そのオフィスの賃料は支払いません。家賃がどんどん溜まっていく。だいたい3ヵ月から半年ぐらいで大家から強烈な家賃取立てが行われるが、そんなもんは無視する。

 もともと振り込め詐欺なんかの事務所にしているので、どっちみちそろそろ逃亡する時期でもあるから。大家からの取立てに対しては、こちらが暴関係であるという様子は一切見せない。ひたすらただの無視を続ける。やがて、強制撤去となる。別にそれでいい。その頃にはもうこのオフィスに用はない。