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俺の、最後の獄中絵日記 第227回

人騒がせなオジサンに欠けてたのは"主演男優賞"なみの演技力?

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前回までのあらすじ
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらい月形刑務所で服役中だった後藤武二郎は、ある日、たまたま目にした職業訓練募集の張り紙に深く考えず応募したところ、まさかの当選。住み慣れた北海道を離れ、九州は佐賀少年刑務所へ移ることになってしまった。

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倒れたオジサンが戻ってきた

2013年(平成25年)8月23日

俺の舎房は3人で俺を除く2人は俺の子供よりも若い。
ひとりは訓練生の成績トップでもうひとりはビリ。
そして俺が中くらいだからアベレージな部屋だ。

昨日、転房が有った。
俺の舎房の成績ビリの竹内君はこの前、朝の読書で一悶着あった当人だ。
それが他の舎房へ移ることになった。
本人、人間関係を気にするらしく
この部屋で良かった良かったと日々言ってたところへ突然のコンバート。
担当オヤジに喰いついて抗議していたが、そんなものが通るわけもない。
淋しそうに他の舎房へ去って行ったが、残った俺たち2人はやけに広く感じる部屋にのんびりとリラックスすることができて満足。
思えば俺の懲役史上、雑居に2人で生活するなんて初めてだ。
おかげで昨晩はゆっくりと眠れたよ。

そして今日、先日作業拒否で上がった福岡から来ていたオジさんが戻ってきた。
座ることなく罰金で戻ってきたのは訓練生だから大目に見てくれたのだろう。
部屋の人間と上手くやっていけず自ら上がって元の刑務所に逃げ帰るつもりが説得されて帰ってきた。
そのかわりに合わない奴とは同じ部屋にさせないと独房へ行った好待遇だったが、
独房でも好き勝手するので再び雑居へ。
昨日の転房はそのためだったのだ。

なんせ人騒がせなオジサンだったが
部屋に問題があるという点での俺の読みは当たりだった。
あの時倒れたオジサン。
その瞬間を見てなかったけど、皆が騒がなかったあたり、ちょっと演技力は足りなかったんだネ。
今度は主演男優賞的な演技を期待してますよ。


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