私の名は芥川純一郎。
一年のほぼ半分を出張で日本全国を飛び回るサラリーマンである。
そんな私の楽しみは、なにはさておき「飯」と「女」。
今回は私が行った先で味わったその土地の味をご紹介させていただくシリーズの13回目。
神戸とは異なる雰囲気の活気ある街
新大阪から新幹線で約30分、神戸に次ぐ兵庫県2位の商工業と人口規模を誇り、工場のにぎわう街でもある姫路。
姫路には有名な姫路城があるが、姫路城はその外観から白鷺城とも呼ばれ、壮大で優雅なその姿を見ようと多くの観光客が押し寄せる。
姫路の名の由来は、姫路城のある姫山を「日女路の丘」に由来するといわれ、風土記の時代からその地名は知られていた。
姫路は神戸とともに兵庫県の中心でありながら、神戸のような異国情緒や優雅さではなく、工業地帯であり港町でもあったことから、どこか荒々しい男の雰囲気を醸し出す、ロマン溢れる土地でもあったのだ。

平成の改修後の姫路城。別名・白鷺城(はくろじょう・しらさぎじょう)。江戸時代初期に建てられた天守や櫓等の主要建築物が現存し、建築物は国宝や重要文化財、城跡は国の特別史跡に指定されている。またユネスコの世界遺産にも登録(wikipediaより)
涼しくなってきた今だから食べたい
姫路といえば明石の鯛やタコなど、瀬戸内海の波にもまれて育った魚介類が有名だが、一風変わった食べ方をする名物料理を是非とも堪能いただきたい。
おでん、である。
関西風の出汁で煮込んだものと関東炊きと呼ばれる色の濃い出汁で煮込んだものの両方が姫路にはあるが、古くから名産品とされていた醤油と生姜を使用し、辛子ではなく生姜醤油でいただくのである。
本当に合うのだろうか?という疑問を抱きつつも、牛スジ(プルップルのアキレス)にたっぷりと生姜醤油をつけて食べると、なんと、コクが増えたのにあっさりとする後味のよさ!
身体を温める作用のある生姜が身体を芯からポカポカにしてくれる。
キレのよい灘の酒を合わせればまさにパラダイス。
特に、地元産のレンコンを使用したさつま揚げや地元名産の穴子のおでんには、キンキンに冷やした辛口が最高!
ぜひとも、お気に入りの銘柄を見つけて、おでんで一杯といわず二杯三杯とやっていただきたい。

(写真はイメージです)