>  > 進化する当たり屋稼業! ついには元保険屋のセクシー色仕掛けまで? 
山口祐二郎がざんげとともに振り返る! 最新犯罪事情

進化する当たり屋稼業! ついには元保険屋のセクシー色仕掛けまで?

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タクシーを狙う当たり屋

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写真はイメージです

 僕も昔、恥ずかしながら当たり屋をしていた。

 その時は、よくタクシーを狙った。人通りが余りないような場所でわざと派手に引かれる。すると、タクシー運転手は人生が終了したかのような青い顔をする。暮らしもかかっているし、警察沙汰になれば同時に仕事も失うことになるかもしれない。

 僕は、その弱みに付け込んで、警察を挟まずにその場で治療費を払わせるように仕向けた。

■我が子を使い、詐欺をする

 本当に汚い人間は、自らの手は汚さない。かといって、他人は信用できない。我が子に当たり屋をさせて詐欺をする親までいるのだ。実はその親はろくに仕事もせずギャンブル狂いで、当たり屋をやらされていた子供からもうやめたいと僕は相談を受けていた。

 当たり屋をやらされていた子供から聞いた話なのだが、ぶつかった時に相手が子供だった場合、警察を呼ばずに数万円のお金を出してその場で示談を懇願したり、大怪我をしていなく平気なのを確認すると謝るだけで逃げようとする者も多いらしい。

 逃げた人間に対しては警察沙汰にしたこともあるらしいが、警察から詐欺だと全く疑われないのだという。そうして示談金をせしめていたわけだ。

■社会的立場を失うか、金を払うか

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写真はイメージです

 当たり屋は、シンプルな詐欺ゆえに、交通事故か詐欺かが曖昧なところがある。わざとであろうが、実際に轢かれるからだ。我をしたり所持している者が壊れているからだ。

 当たり屋は、こちらは警察沙汰でも構いませんよ、という姿勢でいる。それを見て、ひるんでしまう人間がほとんどだ。その弱みが隙になる。当たり屋はその隙をいつでも狙って金を取るのだ。

 詐欺かどうかを疑っても、交通事故を起こした場合、やはり社会的立場を失うことを考える。平穏な暮らしが壊れてしまう可能性を想像した時に、警察沙汰になるよりは当人同士の示談で金を積んで済ませてしまおうと欲が出てしまうのだ。

■セクシー色仕掛けまで

 最近、僕の友人が騙されそうになったケースを紹介しよう。バイクに乗っていて、歩行者の女性にぶつかってしまったらしい。女性の怪我は特になさそうだったので、警察を呼ばずに喫茶店で話し合いに。

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写真はイメージです

 だが、これが良くなかった。実は僕の友人じゃ30代後半で独身。おまけに女性と交際経験がゼロ。股間はビンビン。明るい結婚生活が夢。ドラマチックな出会いだと妄想がふくらみ、ぶつかったOL風の石原さとみ似の20代後半女性にぞっこん惚れてしまったのだ。

 実はこの女性。当たり屋だった。示談交渉で何度か会う内に、元保険屋なのを明かされ、よく分からない専門用語で捲し立てられる。色仕掛けまでされてすっかり騙され骨抜きになってしまったのだ。そうして結婚まで匂わされ、まんまと高額な示談金を騙し取られたというわけだ。

 当たり屋と結婚詐欺のミックスみたいな感じである。

最後に

 当たり屋は世間に知られきった代表的な詐欺だ。だからこそ、当たり屋は試行錯誤し逃れられない状況を作り、新しい形のスタイルを生み出している。

 自分は騙されないから大丈夫、そんな風に思っていても、安心してはいけない。交通事故か当たり屋かの区別は付かず、誰もが疑心暗鬼な中、金を出してしまうのだ。


(文=山口祐二郎)